晴れの雨。 コバルト文庫

朝丘戻。(著者)

• 販売会社／発売会社: 集英社/
• 発売年月日: 2004/02/10
• JAN: 9784086003834

商品レビュー

2010/05/28

教師との不倫に疑問や…

[文庫ＯＦＦ]

教師との不倫に疑問や疲れを感じ始めた美術部に所属している主人公のヒカルは顧問の先生との不倫に違和感を覚え、先生の無神経な一言に傷つき…。そんな彼に一石を投じたのは同じ部に所属している幽霊部員の榊原先輩。榊先輩との静かな時間・ささやかな会話・暖かい雰囲気…そうして先輩に惹かれていくヒカルに、先輩の真実が明かされて…！？ただただ切なくて悲しくて…でも綺麗で。静かで綺麗な涙を流せるお話です。ハッピーエンドかどうかと言うとそうでもないかもしれません。でも人を愛することはどういうことなのか、それを知った気が

2010/05/28

教師と不倫関係の高校…

[文庫ＯＦＦ]

教師と不倫関係の高校生・光久。そんなある日、部活の先輩が・・・。著者の作品はいつもこれでもかというくらいに切ないですが、本書も例に漏れず切なさ全開です。

2018/05/29

「木生先輩」って懐いた光久が可愛くて、「光」って眩しそうに光久を呼ぶ木生が好きでした。

宮城先生…昔読んだ時は、あんまりなんとも思わなかったけど、改めて読み返してみるとクズっぷりが酷い。
上っ面だけの愛情で、自己満足な独占欲で、そんな薄っぺらな想いが純粋な光久や木生に届くわけがないのに。

木生は光に逢えて良かったと思う。
そして、光も木生に逢えて良かった。

『俺はずっと。自分が生きている意味が、わからなかった』

最初は光久の言葉だと思ってた。
でも、木生の言葉だったんだね。

生きている意味、生きてきた意味、きっと知れたよね。