商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | PHP研究所/ |
発売年月日 | 2004/03/05 |
JAN | 9784569634661 |
- 書籍
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ただ一人の個性を創るために
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ただ一人の個性を創るために
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3.7
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教育論というより、雑談レベルの肩のこらないエッセイ。 読書、人との会話、貧困を体験することの重要性。 苦しい経験も人生の糧になり、人生全て塞翁が馬。 最初から性悪説で世間には悪い人がいると思って おくと、いい人に出会えたときにありがたさが分かる。 いろいろな人がいることを認識す...
教育論というより、雑談レベルの肩のこらないエッセイ。 読書、人との会話、貧困を体験することの重要性。 苦しい経験も人生の糧になり、人生全て塞翁が馬。 最初から性悪説で世間には悪い人がいると思って おくと、いい人に出会えたときにありがたさが分かる。 いろいろな人がいることを認識すること、人を変えよ うと思わないこと。
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曾野綾子『ただ一人の個性を創るために』を読了した。教育について書かれたもの。納得できる話が満載。たとえば,こういうところ。 人間は,時には好意を持って,時には憎悪によって相手を理解する。行為だけで,相手を完全に理解できれば,こんないいことはないのだが,人間の眼が鋭くなるのは,多...
曾野綾子『ただ一人の個性を創るために』を読了した。教育について書かれたもの。納得できる話が満載。たとえば,こういうところ。 人間は,時には好意を持って,時には憎悪によって相手を理解する。行為だけで,相手を完全に理解できれば,こんないいことはないのだが,人間の眼が鋭くなるのは,多くの場合,憎悪によってである。p.83 かつてエジプトのサダト大統領は,イギリスとエジプトの関係の歴史的な変遷を聞かれた時,「この世には永遠の敵はいない」と答えた。しかしその言葉はほんとうは「この世には,永遠の敵も,永遠の友もいない」という言葉の一部だったのである。日本人の視点,日本人の教育の視点にはこうした大人の思慮の苦さが欠けている。つまり勇気を持って真実を告げることをしないのである。そしていい年をして誰をも敵視せず,相互の協力や強調で国際社会に貢献する,などと子どものようなことを言う。p.89 学校教育は幼稚であるということだろう。その具体例もまた乗っている。著者の息子について小学校の教師が言ったことが実に興味深い。 息子はその先生から,ある時「裏表のある性格だ」と言われたのである。だらしがない,とか,頑固だ,とかいう注意なら,私は思い当たる節が多かったのだが,息子は年齢相応に幼い。どういう裏表があるのだろうか,と私は少し緊張して父兄の面接に出かけた。p.175 裏表があると言われれば,普通,こう考える。Aという生徒とは仲良くやっていながら,Aのいないところではその悪口を言う,ということである。そういう態度があまりに見え見えなので注意した,というようなことだと思う,ところがこの教師が曾野綾子に言ったのは, すると息子の裏表というのは,先生にものを言う時と,友達に話す時と,言葉遣いが違う,ということだった。p.175 のだそうだ。これは著者が家庭で,友達と先生とは言葉遣いを変えなさいと指導したからだと描かれているが,友達に対する場合と同じように先生に話しかけるという子どもはそんなにはいないだろうと思うが,ぼく自身の経験からいうと,兄妹で塾生だった場合に,妹の方がなれなれしく話しかけてくるということが再々あったのを覚えている。どういう躾をしているのかと怪しんだが,何か理由があるのだろう。 それにしても,教師と友達とで言葉遣いを変えたから,おたくに息子は裏表があると言うこの馬鹿教師,いやそうは書いてはありませんよ。そうとう怒っているのだとは思うけれども,直接知っている人だから,抑えているのだろう。 言葉遣いを改めるのは当たり前であってそういことが出来ないほうが困るのであるが,これは生活上の問題でもあるし,学校だって,上級生にはそうするだろう。そういうことが分からない教師がいるんだね。まあ見えてくるのはこの教師の小ささなんだが,でもこういうのに限って自分を教育者だなどと言うんだろうな。
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教育論エッセイ。 曽野氏のエッセイはほんと辛口です(笑)。 偏見で勝手なこと言ってるなぁ、と思います。 言いたい放題なので、 その中にちょろちょろと心底納得する文章があります。 それが好きで、つい読んでしまう。 いちいち動揺せずに読み流せるように修練が必要です。
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