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統合失調症あるいは精神分裂病 精神医学の虚実 講談社選書メチエ316
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商品詳細
内容紹介 | 内容:決まり文句を疑う. 精神医学に潜む虚妄. 急性期医療と「陰性症状」. 現実と妄想. 妄想の発生と由来. 運動が阻害されるということ. 取り憑かれるということ. 「自我」「自分」「主体」「自己」. 何が分裂し、何が統合されるのか |
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販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 2004/12/10 |
JAN | 9784062583169 |
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統合失調症あるいは精神分裂病
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統合失調症あるいは精神分裂病
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商品レビュー
3.8
8件のお客様レビュー
急性期精神病の診療に長年にわたりたずさわってきた著者が、精神分裂病あるいは統合失調症をめぐる精神医学の問題について論じた本です。 著者がおこなった講演がもとになっており、歯に衣を着せぬ著者の語り口で、既存の精神医学に対する批判が展開されており、おもしろく読みました。 アフォー...
急性期精神病の診療に長年にわたりたずさわってきた著者が、精神分裂病あるいは統合失調症をめぐる精神医学の問題について論じた本です。 著者がおこなった講演がもとになっており、歯に衣を着せぬ著者の語り口で、既存の精神医学に対する批判が展開されており、おもしろく読みました。 アフォーダンス理論や現代の脳科学的アプローチなどにも言及されていますが、本書の基本的な構図は、精神医学の言説における権力分析といえるように思います。ただし、著者のこうした批判が、「臨床医の力量を決めるのがなによりも経験であることは、精神科と他科に違いはない。いかにたくさんの病人を診たかが、すべてに優先する」という点に依拠したものであることは、本書自体の言説のありようとして踏まえておくことは必要であるように思います。
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日本初の精神科救急を作った著者による統合失調症論。 脳科学ー精神医学ー彼/彼女たちに一体何が起きていて何に困っているのか、というのが一つのラインでキレイにつながって見えて大変説得的。 行為を分解してその完遂を助ける、という発想は実際の援助にも大いに役立つ。 病気そのものは非連続的ながらも、個々の困り事は普通に経験される十分に了解可能な出来事だ、というのが印象的。 「行動を準備するという形で現実を作っていく」ということが出来なくなるのが統合失調症だ、というのが著者の見解だけれど、これ、切り口が違うだけで中井先生らと同じ事を捉えているように感じた。 本人が言う通り口調が強いので苦手な人は苦手かもしれないが、患者さんの事好きなんだろうなというのは伝わってきて悪い気にはならなかった。
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それは知情意ではなく、行動・運動を準備するという形で現実を作ってゆくための脳内の統合が可能でなくなる。これがひとつの答えで、泣く・笑う・抱きつく・吸うという始原からの発達が、エレガンスやエスプリを身にまとうまでにいたるグラデュエーションの最中で起こることどもは、靴下を履くという行為連合に象徴される。(無意識裡の0.5秒前、意識に進入しての0.2秒前、そこから行為の発動までの間にあるストップ・コントロール・ポイント。それが意志と呼ばれるものである?) 精神医学のベースラインから自我心理学、アフォーダンス、現象学といろいろ出るが、肝心なのは急性期医療の現場から、というリアルなのだろうが、ではリアルとは、それは「患者である」なのか?「患者がいる」なのか? こんな問いは有効なのだろうか?
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