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家庭教師・美蜜 フランス書院文庫
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家庭教師・美蜜 フランス書院文庫

西門京(著者)

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家庭教師・美蜜 フランス書院文庫

597

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 フランス書院/
発売年月日 2004/02/10
JAN 9784829612491

家庭教師・美蜜

¥597

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2008/11/02

我がままな主人公に翻弄される母

西門作品の中でもいやらしさは随一ではなかろうか。家庭教師の方が主人公というのも珍しい。冒頭より中学生の教え子(娘)との部屋でのイチャイチャから始まる。さすがに中学生なのでいきなり挿入!なんてことはないが、先生を慕っている娘が積極的に迫る。序盤からいやらしいシーンがあるのは既刊『同...

西門作品の中でもいやらしさは随一ではなかろうか。家庭教師の方が主人公というのも珍しい。冒頭より中学生の教え子(娘)との部屋でのイチャイチャから始まる。さすがに中学生なのでいきなり挿入!なんてことはないが、先生を慕っている娘が積極的に迫る。序盤からいやらしいシーンがあるのは既刊『同級生の美母』と同じ流れである。そして、そのことを知ってしまった母が主人公を諌めるべく呼び出すのだが、娘に手を出さない代わりに相手になって欲しいという主人公の要求を渋々ながら娘のために受けてしまう。最初は手だけ、なんて言っておきながらお口で、おっぱい見てもいい?触っていい?下も見せて・・・と、主人公の要求がどんどんエスカレートしていく。西門作品らしい手法ではあるが、主人公が図々しいというか、ちょっと嫌なヤツである。しかも、本当は貞淑なのだが仕事優先の夫があまりかまってくれない欲求不満が、母自身も無自覚ながら実は隠れており、嫌々ながら主人公の要求を受け入れていく過程で自らの被虐性を知ってしまい、どうにもならない愉悦を覚えてしまう。この母の我慢が決壊する瞬間、堕ちる瞬間が凄まじくいやらしいのである。主人公の言葉責めにも悶えながら最後は自ら求めてしまう母は最後の一線も越えてしまう。しかし、約束通り娘には手を出さないと言いながら結局反故にしてしまう主人公。もっとも娘が積極的なので若干同情の余地もあるかな。母の手前、部屋での密会は避け、先生の部屋で戯れることになり、家庭教師のある日は母とも交わるためウハウハな主人公だが、ある日いつもより早く帰宅した娘に母との情交がバレてしまう。これを母からの誘惑と誤解した娘が母に仕返しを思い立つ。突然先生の部屋に呼び出される母。いそいそと身仕度する母がなんとも悩ましい。そこで先生と結ばれると思いきや、いきなりの緊縛と目隠し。筆責めで翻弄されているところに娘が登場して狼狽極まる母だが、ここで娘の誤解が解ける。これも娘のためだったと理解した娘が母の姿に愛しみを感じ、その後3人で楽しむのがクライマックスである。むしろ母と娘が戯れる描写が多い。最後に高校受験に成功し、かねての約束により娘が初めてを先生に捧げることが母のモノローグで語られるのだが、ここもきっちり綴って欲しかった。最後の最後まで母が貞淑さを維持しているのも西門作品らしいのではあるが、いっそのこと母のタガが外れて、娘の合格祝いとばかりに3人で激しく盛り上がる結末でも、むしろ読み手は大歓迎である。

DSK

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