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日本人の歴史意識 「世間」という視角から 岩波新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/ |
発売年月日 | 2004/01/22 |
JAN | 9784004308744 |
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日本人の歴史意識
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日本人の歴史意識
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商品レビュー
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西欧の個人に対して、…
西欧の個人に対して、日本の世間という概念を用いて歴史の捉え方に関して論じている。その中で、たとえば、日本人の時間意識は円環(世間)で、それに対し、欧米人の時間意識(個人)は直線であると指摘している。世間というものは、日本人にとって生活の基盤であり、それを通して歴史を見ているという...
西欧の個人に対して、日本の世間という概念を用いて歴史の捉え方に関して論じている。その中で、たとえば、日本人の時間意識は円環(世間)で、それに対し、欧米人の時間意識(個人)は直線であると指摘している。世間というものは、日本人にとって生活の基盤であり、それを通して歴史を見ているということに気がつきにくいのかもしれない。歴史をどのように考えていくべきなのか考えるきっかけになった。
文庫OFF
著者の「世間」論にかんする著作のひとつで、とくに日本人の歴史意識と歴史学を考察の対象としています。 日本の学問の輸入的性格を批判的に論じている本はこれまでにも多くありましたが、そこでしばしば目にするのは、西洋の学問が生活世界のなかに根づいているのに対して、日本の学問は生活から切...
著者の「世間」論にかんする著作のひとつで、とくに日本人の歴史意識と歴史学を考察の対象としています。 日本の学問の輸入的性格を批判的に論じている本はこれまでにも多くありましたが、そこでしばしば目にするのは、西洋の学問が生活世界のなかに根づいているのに対して、日本の学問は生活から切り離されてしまっており、二つの世界が関係をもつことなく併存しているというものです。著者は、こうした日本の学問の見方にある部分では同意しつつも、それにくわえて日本の学者たちがきわめて日本的な「世間」を生きており、アカデミズムがそうした世間的な常識にしたがって運営されていることを指摘しています。これは、たんに日本の学問がそれを営む人びとの生活から切り離されているというだけでなく、学問がそうした「世間」と向きあいこれと対峙するようなスタンスをもっていないことへの批判を含んでおり、より踏み込んだ議論になっているということができるように思います。 本書は、親鸞や井原西鶴などのテクストを通じて「世間」を対象に分析をくわえつつ、そこに生きる人びとが「世間」とどのようなしかたで向きあっていたのかという点にも目を向けます。こうした「世間」に対する批評的まなざしこそ、この国の学問にとって重要だということが、著者の専門である歴史学の事例を踏まえながら論じられています。 著者の「世間」論は、われわれにとってなじみ深い「世間」を対象としながら、「世間」のなかで生きているわれわれ日本人が「世間」を学問の対象とすることはどのようにして可能なのだろうかという、すぐれて学問論的な問いを基軸にしているため、すっきりとした議論にならず、やや見通しがきかないように感じられることがすくなくありません。しかしながら、われわれがそのうちに属している「世間」を度外視して、たんなる学問の対象として「世間」を分析することの不毛性と、反対にわれわれがすでにそのうちに身をどっぷりと浸している「世間」から身を引き離すことなく実感信仰におぼれてしまうことの危険性の両方を避けつつ「世間」という問題に切り込むためには、著者のようなスタンスをとることは避けがたいのではないでしょうか。その意味で、著者の「世間」論の読みにくさは、著者の責任というよりもむしろ事柄そのものに起因するものというべきでしょう。
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【由来】 ・ 【期待したもの】 ・ ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。 【要約】 ・ 【ノート】 ・
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