商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社/ |
発売年月日 | 2004/02/25 |
JAN | 9784122043282 |
- 書籍
- 文庫
海泡
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海泡
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商品レビュー
3.8
9件のお客様レビュー
何度読んでも切なくな…
何度読んでも切なくなれる、青春ミステリの代表的傑作。ほろ苦いビールとともに。
文庫OFF
東京から船に揺られて26時間。そんな小笠原諸島で巻き起こる青春ミステリー。住民のすべてに話が筒抜けの小さな町を舞台にした物語が書きたかったという著者は、わずか1週間しか住んだことのない小笠原を選択し、まるで青春時代をそこで過ごしたことがあるかのように描きっぷり。 主人公は大学生...
東京から船に揺られて26時間。そんな小笠原諸島で巻き起こる青春ミステリー。住民のすべてに話が筒抜けの小さな町を舞台にした物語が書きたかったという著者は、わずか1週間しか住んだことのない小笠原を選択し、まるで青春時代をそこで過ごしたことがあるかのように描きっぷり。 主人公は大学生の洋介。中学のときに小笠原へ転入。イケメンの彼は島一番の不良と言われ、モテモテ。高校卒業後、東京の大学へ入学し、2年ぶりに夏休みを過ごすために小笠原へ帰省。ところが同じく東京の大学へかよっていたはずの和希と島でばったり会う。和希は東京でストーカーに遭い、それから逃れるために小笠原へと帰ってきたのに、ストーカーが追いかけてきたらしく、おどおどした様子。数日後、和希が島の展望台から転落死。自殺か他殺か。 噂が瞬時に駆けめぐる閉鎖的な町での出来事なのに、海が見えるせいだからか開放的。じめじめした印象がありません。もっともそれは多くの樋口有介作品に通ずることで、主人公の頭の回転の速さを感じさせるワイズクラック(挑発的)な話し方も他作品と同じ。おかげで非常にテンポ良く展開します。初恋を胸に抱えたまま成長する人、壊れる人。さまざまな想いにくすぐられました。「海泡」というタイトルも○。
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再読。 大学生の洋介は二年ぶりに故郷・小笠原の父島に帰ってくるが、同級生の和希が転落死する。 ミステリー寄りの青春ものという感じだが、語り口も主人公がやたらモテて、女性が美人ばかりなのもいつもと同じ。 著者はスモールタウンものが書きたくて、小笠原を選んだという。 今でも飛行機が...
再読。 大学生の洋介は二年ぶりに故郷・小笠原の父島に帰ってくるが、同級生の和希が転落死する。 ミステリー寄りの青春ものという感じだが、語り口も主人公がやたらモテて、女性が美人ばかりなのもいつもと同じ。 著者はスモールタウンものが書きたくて、小笠原を選んだという。 今でも飛行機が飛ばず、東京湾から船で片道26時間かかるという小笠原を初めて意識して読んだ。 いつか行ってみたい。
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