『パリの秘密』の社会史 ウージェーヌ・シューと新聞小説の時代
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『パリの秘密』の社会史 ウージェーヌ・シューと新聞小説の時代

小倉孝誠(著者)

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『パリの秘密』の社会史 ウージェーヌ・シューと新聞小説の時代

3,520

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新曜社/
発売年月日 2004/02/20
JAN 9784788508866

『パリの秘密』の社会史

¥3,520

商品レビュー

5

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2024/08/21

本書ではウージェーヌ・シューの作品を見ていくことでこの人物がいかに優れた業績を残していたかを目の当たりにすることになります。 十九世紀フランスの出版事情やメディア業界の裏側も知れるものすごく刺激的な作品となっています。これは面白いです。ぜひぜひおすすめしたい作品となっています。...

本書ではウージェーヌ・シューの作品を見ていくことでこの人物がいかに優れた業績を残していたかを目の当たりにすることになります。 十九世紀フランスの出版事情やメディア業界の裏側も知れるものすごく刺激的な作品となっています。これは面白いです。ぜひぜひおすすめしたい作品となっています。 フランス文学だけでなく、ロシア文学やイギリス文学、マルクスを考える上でも非常に興味深い指摘が次々と出てきます。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

Posted by ブクログ

2010/04/12

同著作者の『歴史と表象』で語られていた内容を、詳細な一例として紹介しているような印象だったかな。 パリの秘密のあらすじにだいぶページを割いていて、挿絵の掲載も多いので、そこのところ見応えあり。 『歴史と表象』の中で、当時の小説が、当時の知識教育的役割を果たしている…という話があっ...

同著作者の『歴史と表象』で語られていた内容を、詳細な一例として紹介しているような印象だったかな。 パリの秘密のあらすじにだいぶページを割いていて、挿絵の掲載も多いので、そこのところ見応えあり。 『歴史と表象』の中で、当時の小説が、当時の知識教育的役割を果たしている…という話があって、 『「パリの秘密」の社会史』での「パリの秘密」は、まさしくそのラインで語られていた。 新聞読者層に、下層階級の悲惨な実態を知らしめることや、社会福祉についての理想論を語ることと…。 『ロマン主義とは政治化した文学運動で、革命とナポレオン時代を経て誕生した文学は政治的社会的になることが避けられなかった』(以上要約抜粋)だ。で、フランス新聞小説黎明期が、まさしくロマン主義の時代というか。そういう辺りか。 「パリの秘密」が、当時は相当持てはやされたのにもかかわらず、現代においては(物語として)軽視されがちだってのは、でもちょっとはわかるんだ…そもそもロドルフ殿下が完璧超人すぎて面白味が無いんだよ。そりゃ当時は、いかにも(現実にはあり得ない)正義のヒーロー的側面を供えてたんだろうけど。

Posted by ブクログ