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シューベルト 12の楽興の時とひとつの小説
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シューベルト 12の楽興の時とひとつの小説

ペーターヘルトリング(著者), 富田佐保子(訳者)

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シューベルト 12の楽興の時とひとつの小説

3,080

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 同学社/
発売年月日 2004/10/20
JAN 9784810201420

シューベルト

¥3,080

商品レビュー

3.5

2件のお客様レビュー

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2024/06/16

一番好きな音楽家シューベルトのことを、あのヘルトリングが書いているとなれば読むしかない!と意気込んで読み始めた。が…とても苦労する。意味が掴めない。頭がハテナだらけ。難しい文章ではないのだけれど、地に足がついてないというか、失礼だけど、正気で書きましたか?と言いたくなる翔んだ文章...

一番好きな音楽家シューベルトのことを、あのヘルトリングが書いているとなれば読むしかない!と意気込んで読み始めた。が…とても苦労する。意味が掴めない。頭がハテナだらけ。難しい文章ではないのだけれど、地に足がついてないというか、失礼だけど、正気で書きましたか?と言いたくなる翔んだ文章の数々。 これは、翻訳の方も苦労したと思う。そして、訳わからないからとりあえずそのまま訳そう、となったのかなと… でも、シューベルト好きだから、意地で読みきった。一文字も飛ばさず。一般的な詳しい伝記を読んでからだったらもっとわかりやすかったのかもしれない、と後悔した。 この本は一般的な伝記ではなく、恐らく伝記的資料を元に、ヘルトリングが想像して、作家さんなりの、「さすらい人シューベルト」の人となりを(更には、シューベルトの周辺にいつも居て、あたかも様子を見ているように)描いている。 苦労したが、読み終えて思い返すと、「何年にこの曲を書いた」とかいう事実を知るより、より生き生きとしたシューベルト像が自分の中に確立されたように感じる。 父との確執、家族への想い、女性への憧れ、友との深い交流、ベートーヴェンやサリエリなどへの尊敬、詩に感銘を受け、歌にせずにはいられない高揚、段々と深くなるネガティブさ… シューベルトが書いたとされる文章、「私の夢」が載っていて、そこに、以前他の本で読んで知ったシューベルトの言葉があった。 ◯(略)すると父は私を殴り、私は逃げ出した。そしてまた私は踵を返し、愛を退けた人たちに対する限りない愛で心をいっぱいにして、遥かなと土地へと、もう一度、旅に出た。歌を私はもう長い、長い年月、歌ってきた。愛を歌おうとすると、それは痛みになった。そして痛みを歌おうとすると、今度はそれが愛になった。こうして愛と痛みが私を引き裂いた。 ここの部分に、シューベルトの人生が凝縮して書かれていると感じた。 ◯どうやら彼には音楽しかないように見えた・・とにかく生きているのは、ついでのようだった。 メモを取らなかったので、正確には思い出せないのだが、「シューベルトの音楽までは、音楽本来の素朴な美しさがあった」というようなことが書かれていた。今まで長い間演奏してきたが、そう言われてみれば、自分が無意識に感じていたことを、この意見は言い得ているとはっとした。反論がある方はもちろん沢山いらっしゃるだろうが、確かにシューベルトよりあとの音楽は、私にとっては音が多すぎたり複雑すぎたりして、聴くのも演奏するのも疲れるし、場合によっては(体調や演奏の仕方によっては)煩くすら感じることがある。 そして、バッハやモーツァルト、ベートーヴェン、もちろんシューベルトの音楽を煩いと思ったことは、確かに一度もないのだった。 もっとシューベルトについて学んでから、いつの日か再読したい。その時には、ヘルトリングに近い熱量で、少し正気を欠いているほどの熱量でシューベルトに迫りたい。ヘルトリングのシューベルト愛を強く感じた。読みにくさはあったが、個性ある貴重な読み物であることは間違いない。

Posted by ブクログ

2015/02/25

図書館の本 読了 内容(「BOOK」データベースより) 31歳で亡くなったシューベルトの生涯をたどりながら、その間に「楽興の時」と題された12の短いエピソードが挿入される。伝記的資料と作家の詩的な想像が見事なバランスで組み合わされ、シューベルトの生涯が、鮮やかに蘇る。「ひとつ...

図書館の本 読了 内容(「BOOK」データベースより) 31歳で亡くなったシューベルトの生涯をたどりながら、その間に「楽興の時」と題された12の短いエピソードが挿入される。伝記的資料と作家の詩的な想像が見事なバランスで組み合わされ、シューベルトの生涯が、鮮やかに蘇る。「ひとつの小説」とサブタイトルにあるように、ヘルトリングは、シューベルトの「伝記」ではなく、彼のシューベルトを、「さすらい人」シューベルトを自由な形式と作家の想像力を駆使して描いてみせる。 タイトルでピアノに絡むシューベルトの物語かしらと思って借りてきたのです。 ざざーーっと目次を見て最後の方にある出典とかいろいろ見ていたらなんと! 謝辞に白井光子とハルトムート・ヘル、そしてタベア・ツィマーマンの名前があるじゃないですか! そこで初めて気がつく、ああ、このヘルトリングさん、白井光子とタベア・ツィマーマンの冬の旅のCDで朗読していた人だと。遅いってのね。 ピアノの楽曲についてももちろん言及はありますが、やはりシューベルトは歌曲を書いた人なんだなぁ、と改めて思う作品でした。 シューベルトは女性との関係(というか憧れ)を追うと同時に友人の男性との関わりも大事なのだと改めて感じる作品でした。 これ買おう。今中古本しかないから、増刷を待ちたいと思います。 Schubert Zwoelf Moments musicaux und ein Roman by Peter Haertling

Posted by ブクログ

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