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闘争領域の拡大
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闘争領域の拡大

ミシェル・ウエルベック(著者), 中村佳子(訳者)

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闘争領域の拡大

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/
発売年月日 2004/10/30
JAN 9784047914872

闘争領域の拡大

¥1,980

商品レビュー

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2020/11/15

「性的行動はひとつの社会階級システムである。」 これがコンピュータエンジニアの「僕」が辿り着いた中心定理だ。 さらに「僕」はこう付け加えている。 「愛という概念は、存在論的には脆いが、作用という面においては絶大な力を示すあらゆる特性を持っている。あるいはつい最近まで持っていた。...

「性的行動はひとつの社会階級システムである。」 これがコンピュータエンジニアの「僕」が辿り着いた中心定理だ。 さらに「僕」はこう付け加えている。 「愛という概念は、存在論的には脆いが、作用という面においては絶大な力を示すあらゆる特性を持っている。あるいはつい最近まで持っていた。」 一方、「どうあれ愛は存在している。その結果が観察できるから。」という主張がある。 その愛とは「僕」の中心定理とどうかかわるのか? 「セックスの自由化とは、すなわち闘争領域の拡大である。それはあらゆる世代、あらゆる社会階層に拡大している。」 容姿が不細工な男あるいは女はセックスにおいて「絶対的貧困化」に追い込まれる。 「僕」は数年前までヴェロニクがセックスパートナーだったが、精神分析医に「卑小で、自己中心的で、横柄で、モラルの観念が完全に欠落しており、愛することが慢性不能である」と「分析」されていた。 果たしてそこに愛はあったのか? 闘争領域の拡大という個の欲情と存在をかけた厳しい課題は、もがけばもがくほどに打ちのめされた敗者を生む。そう同僚のティスランにように。 そこから脱することを望む「僕」はティスランにも脱することを半ば強制する。 そしてその結果、「僕」も空虚なサラリーマン生活から抜け出し、「自分」を解放することを選ぶ。 精神状態が著しく不安定になる「僕」。 さらに「自分」の殻さえ打ち破りたくなった「僕」はどうすれば? 一時代前のフランス映画のようなふわっとして乾燥的な空気感。 エロスを哲学的に表現し、象徴的に映像化する手法。 まさにフランス的な、これぞフランス的というべき作品だったといえるのではないか。 エロ表現とともに、時おりブランドなガジェットを織り混ぜるところなどは流行作家たる所以なのか。(笑) 「自由」ということの悲劇を、いやもしかすると喜劇を、エロ面で世に突きつけたおかしなおかしな物語。 う~む。あえて言われなくても…。(-_-;)

Posted by ブクログ

2019/04/18

露悪的で、ダメな人ばかり出てくるのに、読んでいて、そんなに嫌にならないのはどうしてだろう。 最後まで読んで、その理由がわかった。 それは、この物語が自分のことだからだ。自分であり、自分の周りの物語である。 訳者のあとがきにあった通りだ。 無意識的にも、意識的にも、あまりにリア...

露悪的で、ダメな人ばかり出てくるのに、読んでいて、そんなに嫌にならないのはどうしてだろう。 最後まで読んで、その理由がわかった。 それは、この物語が自分のことだからだ。自分であり、自分の周りの物語である。 訳者のあとがきにあった通りだ。 無意識的にも、意識的にも、あまりにリアルで、特に最後の章が。

Posted by ブクログ

2018/10/28

【由来】 ・この作家の「地図と領土」からamazonの関連本で。中古で¥8,000とかしてる。 【期待したもの】 ・ 【要約】 ・ 【ノート】 ・ 【目次】

Posted by ブクログ

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