商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 春秋社 |
発売年月日 | 2004/11/01 |
JAN | 9784393331385 |
- 書籍
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良寛
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良寛
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良寛 吉本隆明 春秋社 何冊目になるだろうか? 否定しながらも読んだ吉本隆明の文 しかしどうにか納得できる本に 出会えたのかもしれない これはなかなかに面白く読める 良寛も世に隠れたとはいえ 砂や涙でなく 紙に墨で構図を考えて詩を描き サインまですると言うことは 十分に未練があ...
良寛 吉本隆明 春秋社 何冊目になるだろうか? 否定しながらも読んだ吉本隆明の文 しかしどうにか納得できる本に 出会えたのかもしれない これはなかなかに面白く読める 良寛も世に隠れたとはいえ 砂や涙でなく 紙に墨で構図を考えて詩を描き サインまですると言うことは 十分に未練があると見受けられる かなりのナルシストとも言えるだろう 高い土塀をまわした牙城を捨てたとはいえ 方丈記の如く視線は無限に定まらず 摩擦界を彷徨うばかりの自分を 受け入れようとしているらしい
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吉本隆明 良寛 論。 良寛の思想=道元の禅+詩+荘子 著者は 道元から 荘子(自然思想)への脱化 という言葉を使って表現 *道元のような修行としての座禅→荘子のように 天地自然と一緒に遊ぶような座禅へ *制度、道徳が存在しない(排する前に存在すらしない) 良寛の愚 *常不軽...
吉本隆明 良寛 論。 良寛の思想=道元の禅+詩+荘子 著者は 道元から 荘子(自然思想)への脱化 という言葉を使って表現 *道元のような修行としての座禅→荘子のように 天地自然と一緒に遊ぶような座禅へ *制度、道徳が存在しない(排する前に存在すらしない) 良寛の愚 *常不軽(常に人を軽んじない)→人は誰でも仏になれるから *愛語(愛語とは 普段 乱暴な言葉を吐かない)を戒律として、言葉をもって坐禅 *阿羅漢(現世の利益を求めず人の役に立とうとする考えを捨て、ひたすら 自然を眺め 自分の心と同化する) 面白いのは 漱石の則天去私と良寛の思想に共通項を見出そうとした点 *漱石が「門」で書いた「自分は門をたたいたけれど 門はすこしも開いてくれなかった〜」の門は 則天去私の境地 *漱石は坐禅により 則天去私を得ようとしたが、得られなかった→大病をして死に目にあって得られた *良寛の愚は 則天去私と近い?
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