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子どもの脳はこんなにたいへん! キレる10代を理解するために
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房/ |
発売年月日 | 2004/01/31 |
JAN | 9784152085412 |
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子どもの脳はこんなにたいへん!
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
アリストテレスは、10代の若者は「気まぐれで、激しい欲望がたえず移ろっている」 ・思春期の脳は驚きに満ちている。なにしろ、込み入った抽象的な概念、たとえば誠実さとか正義といったことを理解はじめる年頃だ。彼らの脳はたえず成長しており、神経細胞が絡み合った脳の片隅では、生まれて初めて他者への共感が芽生えている。悩みをかかえた友達に付き合って午前3時まで起きていたり、戦乱のアフガニスタンに暮らす子どもたちに思いを馳せたり、詩のニュアンスを感じ取って陶酔することだってある。そして、そんな自分に驚いたりもする。 ・1997年の春、ジェイ・ギードがはじめて気づいた。身体的な成熟が始まって思春期に差し掛かる頃、脳に劇的な変化が起きている。脳の外側にある灰白質という層が厚みを増したかと思うと、その後急に薄くなったのである。これほどの変化は幼稚園ぐらいの年齢で起こる斧とされていた。脳が厚くなるのは、脳細胞の小さな枝がものすごい勢いで増えるから。神経科学者はこれを過剰生産とか、横溢おういつと呼んでいる。横溢は脳が発達する早い段階に見られるというのが長年の常識だった。 ・ギードは、ティーンエイジャーの大脳皮質の中で特に変化が顕著な部分も突き止めた。それは論理や空間的推論を受け持つ頭頂葉や、言語をつかさどる側頭葉だが、とりわけ目を引いたのが前頭葉だった。脳の監視役とか、最高責任者と呼ばれている前頭葉は、おでこのすぐ裏側に位置しており、前もって計画を立てたり、衝動をこらえたりといった、 要するに大人にふさわしい行動を後押ししてくれるところだった。前頭葉の成長は、身体的成熟を迎える(女子で11才、男子で12歳ぐらい)にピークに達し、その後も変化を続ける。前頭葉の灰白質は、成人レベルをはるかに上回るところまで体積が増えるが、その後は減っていく。完全に発達して精密に働き始めるのは、20歳をかなりすぎてからだ。 ・シナプスは生まれる前に増え始め、出生児は大人と同じくらいになっている。その後幼児期を経て大人の二倍にまで高まり、しばらくその状態が続いた後、減少して成人レベルになる。 ・もちろん、シナプスが多いほど頭が良いとは限らない。精神遅滞の原因として二番目に多い脆弱x症候群は、シナプスが多すぎてこんがらがり、混乱を引き起こしている。 ・脳は抑制マシン。「go/no-go」テストというのがある。 ・休みなく働く脳がしている仕事の一つに、様々な行動の抑制がある。真似をしたい欲求を抑えるとか、自分にとって最善とは言えないことを「しないでおく」といったことだ。思春期の脳が発達しながら微調整していくのは、実はこの抑制機構なのだ。 ・ギードの研究では、小脳が思春期を通じて変化していることも分かった。それどころか、小脳は脳の中でいちばん遅くまで続くところであり、その改造プロジェクトー接続の増加と刈り込みーは前頭葉が発育を完了してもまだ終わらない。 ・脳は経験によって変化していき、環境に医王寺てシナプスを接続していく。 ・のうが健全に成長するためには、正しい食事をしたり、運動をして血流を良くしたり、新しいことに挑戦したり、人を愛したりといった、そんな経験が必要なのだと。 ・ヤーゲラン=タッドの研究では、思春期の子は他者の感情を読み取ろうとするときに、混乱に陥りやすいことがわかっている。前頭葉の機能がまだ十分でないために、恐怖や懸念を担当する部分が先に反応してしまうのだ。だから、子供たちがまごついたり、わざと苛立ったりするような時は、背後に隠れたメッセージを受け止める必要がある。 ・人は自力で探求するときに最も学習する。しかし前頭前夜が発達途上にある以上、よくできないこともある。だから親が前頭前夜の代わりを務めて、先を見通せるようにしてやる必要がある。子どもから一歩引いたところで軽く背中を押してやり、考えられる結果をほのめかすだけでいい。 ・のうの構造と行動は二人三脚で進んでいるー脳の作りが情動や経験を左右し、情動や経験が脳の基本的な組み立てに影響を及ぼす。そうだとすれば、ティーンエイジャーがどんな種類の経験をするかということに、もっと関心を払わなければならない。 ・アメリカ精神医学協会のデヴイット・ファスラーはこう言う。「子どもたちは 様々な刺激に触れる必要がある。だが、本人の手に余るような刺激を、早いうちから与えるべきではない。前後関係が把握できないため、何も学習できないまま終わってしまう。本人の力量にあった、あるいはちょっとだけ背伸びが必要な挑戦をさせることが大事だ。 ・思春期とは激しい有為転変の時期であり、脅威も危険もそれに伴ってやってくる。
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思春期のこどもは、ホントに心のブレ幅が大きくて、昨日言ってたことと今日のあなたが全然違うとか、昨日までの優等生が突然ぶちっと切れたりとか、まったく不思議でもなんでもない日常。 人様のお子様と長年過ごしてまいりましたが、いざ自分の子供となると、いろいろ親としても葛藤しまくりever...
思春期のこどもは、ホントに心のブレ幅が大きくて、昨日言ってたことと今日のあなたが全然違うとか、昨日までの優等生が突然ぶちっと切れたりとか、まったく不思議でもなんでもない日常。 人様のお子様と長年過ごしてまいりましたが、いざ自分の子供となると、いろいろ親としても葛藤しまくりevery day。 復習のためというか、安心したいというか、わらを掴みたいのかその辺は不明ですが…(明言したくないのか…)いろいろまた読んだりしております^^;))。 軽めのアドバイス書ではなく、思春期脳の研究をわかりやすく紹介する本なので、読むにはそれなりに気合いと予備知識が必要です。が、そうね、読むと「ああ、うちの子はまだおとなしいか」と思う反面、心が壊れた子供の話もこれでもか、と紹介されているので…心配症の親御さんは、慎重に。
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