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九つの銅貨 福音館文庫 物語S-37
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商品詳細
内容紹介 | 内容:チーズのお日さま. 九つの銅貨. ウォリックシャーの眠り小僧. ルーシー. 魚の王さま |
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販売会社/発売会社 | 福音館書店 |
発売年月日 | 2005/01/20 |
JAN | 9784834020304 |
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九つの銅貨
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九つの銅貨
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商品レビュー
4.2
6件のお客様レビュー
どの作品もとにかく風景描写に引き込まれる。流石は詩人。その分、物語の展開はスローペースなので、せっかちさんには向かないかも。きっとこれが、イギリスのリアルな妖精観なんだろうなと思いながら読んだ。じっくり情景を楽しんでほしい1冊。
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目次 ・チーズのお日さま ・九つの銅貨 ・ウォクリッシャーの眠り小僧 ・ルーシー ・魚の王さま なんというか…これはすごい。 どれもこれも、ハッピーエンドなのかバッドエンドなのかわからない。 薄い、水のようなオートミールのおかゆを食べて生きているような登場人物たちに、この世から少しはみ出したような世界が訪れ、その結果うんと幸せになったりしないエンディング。 この中では『九つの銅貨』がはっきりしたハッピーエンドだけど、苦労した割にはざっくざくのお宝をもらったわけではなく、もともと自分が持っていたもののほかには金貨と謎の果物とそれから…。 他の4編は、不条理。 親を殺した妖精を憎み続けることで破滅に向かうジョン、夢や空想の中でしか幸せを感じられない生活を送る煙突掃除の子やジーン、魚釣りにしか興味の持てないジョン。(あら、ジョンが二人) 子ども向けの作品だけど、決して簡単な話ではない。 ボタンを押せば正解が落ちてくるような、そんなわかりやすいものではない。 それってどういうこと? どんな情景が、どんな異形の者が、どんな結末が…。 頭と心をフルに動かして初めて何かが見えてくる。 そういう読書体験をすることによって、想像力が鍛えられ、世の中は多様であり、決して自分が中心ではないことを学んでいくのだと思う。 そういう読書体験ができた子供は幸いだ。 お金では買えないものを豊かに持つことになるからだ。
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ともかく不思議なお話しの短編集でした。 全てが印象に残ったのですが、個人的にはルーシーが一番好きでした。家が傾いてジーンがせっせと働く辺りから、ぐっと引きこまれ、読み終えた後ジーン・エルスペットの微笑みが目の前に浮かんできました。 詩人だから、このような話が紡げるのでしょうかね。
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