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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 徳間書店/ |
発売年月日 | 2004/07/31 |
JAN | 9784198618889 |
- 書籍
- 児童書
呪われた首環の物語
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呪われた首環の物語
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商品レビュー
4.1
22件のお客様レビュー
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いつも行く図書館が休館で、以前通っていた図書館に行ったら児童文学が充実していて、思わずこのダイアナ・ウィン・ジョーンズの作品を借りてきました。 久しぶりに読んだジョーンズ、面白い。 ちゃんと児童文学で、ちゃんとファンタジーで、ちゃんとわくわくできる。 イギリスの湿原に暮らすゲイア。 勇者の父、賢者の母、〈能〉を持つ姉のえいなと同じく〈能〉を持つ弟のセリと暮らしている。 ひとりだけ何のとりえもなく父の期待に応えられないだろうことを気にしている。 けれど家族は、ゲイアに何かを感じてそれを尊重している。 多分ゲイアに本当に何のとりえがなくても、家族はゲイアを愛してたと思うけど。 湿原にはゲイア達”人間”のほかに”巨人”と”ドリグ“も住んでいる。 互いに怖れ、接触をを避けているこれらの種族は、しかし湿原の環境の悪化で、居住地の移動を余儀なくされるが、その悪化をもたらしたのが、ひとりの”人間”の愚かな行為のせいだった。 最初は純然たるファンタジーと思ったのね。 だけど”巨人”が出てきて、その恐ろしい存在が、ゲイアの目を通して描写されると「あれ?」と思い当たる。 自分たちの常識が、誰にとっても常識ではないこと。 他者からどう見えるのか? 違う常識とは本当に相容れないのか? 面白いのは、ゲイア達”人間”だけではなく、”巨人”も”ドリグ”もそれぞれ自分たちのことを”人間”と呼んでいること。 自分たちこそが”人間”と思っていること。 そして全然別と思っていた彼らも、話しあえば分かり合えるし協力し合えることを、ゲイア達兄弟や、”巨人”や”ドリグ”のこどもたちが証明してくれることが素晴らしい。 ならどうして人間同士で諍いを止めることができないのか。 子どもも大人も考えるべき問題。
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荻原規子などを読んでいると、たまに驚くのですが、この本もそういった、ぶっとんでいる感覚でした。すごいなぁ。 珍しく、父母が尊敬できる素敵な人。二人の王には、ホビット然り、あれ、自分こういう関係性に弱かったのかもしれない、と思いました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ジョーンズの作品は2作目だけれど、この人の作品はユーモアが特徴なのだな、と感じる。 面白かった。さまざまな伏線を張ったストーリーもですが、種族を越えた交流を目指すというテーマが面白かった。「人間」同士、わかり合える道がある可能性があるという、その可能性を模索する主人公たちの、あの手この手の工夫が面白い。
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