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ポピュラー音楽をつくる ミュージシャン・ ミュージシャン・創造性・制度
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | みすず書房/ |
発売年月日 | 2004/11/27 |
JAN | 9784622071020 |
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ポピュラー音楽をつくる ミュージシャン・
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商品レビュー
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1件のお客様レビュー
著者はもとはバンドマンだったが、勉強して学者となったようだ。本書は社会学的なアプローチから「ポピュラー音楽」の実態に迫ろうというもので、私にとっては素晴らしく興味深いテーマ。おまけに著者はラカンやポスト構造主義などもひととおり読んでいるらしく、たいへんに面白い書物と言える。 しか...
著者はもとはバンドマンだったが、勉強して学者となったようだ。本書は社会学的なアプローチから「ポピュラー音楽」の実態に迫ろうというもので、私にとっては素晴らしく興味深いテーマ。おまけに著者はラカンやポスト構造主義などもひととおり読んでいるらしく、たいへんに面白い書物と言える。 しかし、いかんせん、文章がはなはだ読みにくい。恐らく原文も複文多用でつながりの悪い文章進行が多く(推敲しすぎでは?)、この翻訳も生硬でわかりやすさを全く気に懸けていないように見える。どうも不適切ではないかと疑われる訳も散見する。 例えばsocial authorshipを「社会的作者の素養」と訳しているのだが、socialはauthorshipを修飾しているのだから「社会的な作者性」くらいにしておいた方が良かったのではないか? 「素養」という言葉がなんとも具合悪い。 そこはさておいて、何とか読み通すことが出来たが、古くてロマン主義的な「作者信仰」(19世紀クラシック音楽にあったもの)が批判されて久しいが、著者は敢えてロラン・バルトなどを乗り越え、「作者」は現に活動しており、創造しつつあるとして、作者なる存在に注目する。このようなスタンスはなかなか面白いものだった。 間テクスト的な構造を作品化するという、社会的な操作として音楽を作ったチャールズ・ミンガスへのクローズアップ、絶え間なく生成されているがゆえに不安定な「ジャンル」についての思索、新たな音楽制作の構造をもたらしたハウス以降のエレクトリックなダンス音楽についての探究など、かなり面白い思考が本書には充満している。それだからこそ、文章の妙な硬さや下手くそぶりが残念だ。
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