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上海物語 国際都市上海と日中文化人 講談社学術文庫1667
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上海物語 国際都市上海と日中文化人 講談社学術文庫1667

丸山昇(著者)

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上海物語 国際都市上海と日中文化人 講談社学術文庫1667

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2004/07/13
JAN 9784061596672

上海物語

¥1,155

商品レビュー

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2014/10/04

[ 内容 ] 中国のなかの外国、租界を抜きに、上海の歴史は語れない。 それは、欧米や日本による中国半植民地化の象徴であった。 帝国主義対半植民地、革命対反革命。 矛盾、対立が渦巻く国際都市上海には、さまざまな国の人々のさまざまな想いが交錯した。 激動と混沌の街を舞台に展開された、...

[ 内容 ] 中国のなかの外国、租界を抜きに、上海の歴史は語れない。 それは、欧米や日本による中国半植民地化の象徴であった。 帝国主義対半植民地、革命対反革命。 矛盾、対立が渦巻く国際都市上海には、さまざまな国の人々のさまざまな想いが交錯した。 激動と混沌の街を舞台に展開された、魯迅、郭沫若、金子光晴、内山完造、スメドレーらの活動の軌跡を追う。 [ 目次 ] 1 漁村から租界へ(長江デルタ―上海誕生;租界の形成―中国のなかの西洋;小刀会・太平天国軍の上海攻撃 ほか) 2 光を求めて(郭沫若と茅盾―上海文壇事始め1;商務印書館と文学研究会―上海文壇事始め2;初期の創造社―上海文壇事始め3 ほか) 3 戦争と人間(戦火の下で;戦争のなかの日常―少女の眼で見た上海;さまざまな生―栄光と汚辱) [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

Posted by ブクログ

2010/01/10

この本を買った動機は 帯にあった金子光晴の名前にひきつけられ、 上海と金子光晴を客観的に見た文章を読みたかったから。 どろんとした『どくろ杯』を読んで、 金子が上海をどのように感じていたかはわかったが、 なんせ70過ぎてから書いた回想なので 主観はおじいさんである金...

この本を買った動機は 帯にあった金子光晴の名前にひきつけられ、 上海と金子光晴を客観的に見た文章を読みたかったから。 どろんとした『どくろ杯』を読んで、 金子が上海をどのように感じていたかはわかったが、 なんせ70過ぎてから書いた回想なので 主観はおじいさんである金子のものになっていた。 それがこの本を読んで、 若い金子の思いに触れることが出来、満足。 文学者が書いているため、 歴史的な部分が(特に陳独秀に関して)、 まだ不明なところを断定的に書いているのが とても気になってしまったが そんなことを言っても仕方がないか。 全体的に話が前後する部分がおおく、 ルビが統一されていないことによる読みにくさはあるものの(これに関しては著者による解説がある)、 文学という側面から上海を見る面白さと、 上海という町と歴史とのかかわりを人間を通して語っているので非常に好感をもって読める。 上海入門にもってこいで、 これから上海に行く人にとっては 予備知識を得るといういみでいいのではないかとおもう。 のめりこんで読むと、 胸が痛くて涙がでたり、 複雑な思いにふけったりと忙しい。

Posted by ブクログ

2006/05/13

上海の魔物に心を奪われた女として、上海の歴史に関する本を、と思って読んでみたのだが、読んで本当に正解。上海観に深みができた。 映画や小説や、中国で見聞きしたいろいろなことが、この上海の歴史書を読むことで、点と点が線で結ばれたようによく分かるようになった。 租界内の建物や通りの名...

上海の魔物に心を奪われた女として、上海の歴史に関する本を、と思って読んでみたのだが、読んで本当に正解。上海観に深みができた。 映画や小説や、中国で見聞きしたいろいろなことが、この上海の歴史書を読むことで、点と点が線で結ばれたようによく分かるようになった。 租界内の建物や通りの名前は租界時代は外国人の名前だったこと、 租界というのは今のどのあたりがそうだったのか、 今の中国国家になっている「義勇軍行進曲」を作詞したのは日本に留学し、あの谷崎も日本語が達者なことに感銘をし、魯迅や内山完造とも親しかった中国人作家の田感だったこと、 別々に知識として知っていたことが、私の頭の中でつながった。 筆者があとがきで書いている「歴史をまったく無視して変化を追いかけるだけで、現在・未来の上海を、とくにそこに住む人びとの心を理解できるのか、その上海観は何か重要な側面を忘れたものにならないか、と主張したい気持ち」というのが、最後まで読んでみてよく分かった。 中国の大都市の中では珍しく、古都でなく近代(アヘン戦争後)になって都市が形成された上海だが、その短い歴史の中では、文化、思想、政治あらゆる方面で関わってきた人びとの想いがある。 (この本に出てくる、日中の間に深いかかわりのあった日本人、中国人には、中国に住む日本人として深い感銘を覚える。) 租界の形成、上海事変、戦争は今の上海を、ほかのどこでもない「上海」にしているわけで、その上海にどうしようもなく惹かれている私には、上海の歴史を勉強する義務がある、これからもっと勉強しなくては、と思えた。 上海の経済成長やチャンスに惹かれて、上海に来る日本人は今やたくさんいるが、自分で選択して上海に来た日本人には読んでほしい一冊。

Posted by ブクログ

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