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感性の起源 ヒトはなぜ苦いものが好きになったか 中公新書
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感性の起源 ヒトはなぜ苦いものが好きになったか 中公新書

都甲潔(著者)

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感性の起源 ヒトはなぜ苦いものが好きになったか 中公新書

814

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社/
発売年月日 2004/11/25
JAN 9784121017727

感性の起源

¥814

商品レビュー

3.3

8件のお客様レビュー

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2018/11/12

味覚、臭覚などの感性を科学的方法で捉えようとした本。味覚センサーにとらわれてしまっているように感じ、ちょっと解釈が限定的であるように感じた。科学にありがちな万能論(近いうちに味覚、臭覚はセンサーで捉えられるようになる)臭が、鼻につく感じがして、本の中身にはあまり入り込めなかった。...

味覚、臭覚などの感性を科学的方法で捉えようとした本。味覚センサーにとらわれてしまっているように感じ、ちょっと解釈が限定的であるように感じた。科学にありがちな万能論(近いうちに味覚、臭覚はセンサーで捉えられるようになる)臭が、鼻につく感じがして、本の中身にはあまり入り込めなかった。その中でも、粘菌に感性があるという実験結果はおもしろい。感性の定義は難しい哲学論になりそなので、ひとまず置くとして、粘菌に行動は非常に興味深い。迷路を解いてしまったり、突撃するものと引くものに分かれたりと、人間的な振る舞いをすることに驚いた。

Posted by ブクログ

2013/10/15

味覚センサーで有名な都甲教授の著書.単に味覚センサーを作ったというだけでなく,その背景,さらには背後にある思想まで知ることにより,なるほど,都甲先生だ,ということが良く分かる. 「日本人はエントロピー文化,西洋人はエネルギー文化」等,切り口が面白い.

Posted by ブクログ

2013/05/21

自分の研究テーマ( 味覚を数値的に測定する)を、生物の進化の視点から 解明しようという意欲作とも言える。 ちょっと、手ごわい 本だった。 各論というより、総論的だった。 その中で、日本的な感性で、テーマをとらえかえそうとしている。 ちょっと、日本と京都に肩入れしている感じだけ...

自分の研究テーマ( 味覚を数値的に測定する)を、生物の進化の視点から 解明しようという意欲作とも言える。 ちょっと、手ごわい 本だった。 各論というより、総論的だった。 その中で、日本的な感性で、テーマをとらえかえそうとしている。 ちょっと、日本と京都に肩入れしている感じだけど。 まるで、都甲潔の研究生活の卒論みたいだった。 自分の仕事を、マクロの視点で、みようとしていることに、 拍手を送りたい。 まず、感性の定義から始める。 感性、悟性、理性、知性。 感性という言葉を、多角的に考察する 哲学的な用語、認識論、心理学、工学的、カントの定義。 ここいらの説明は、むつかしくて、ついていけない。 感性と感覚。感性と感情。 視覚、聴覚、触覚。 光、音、圧力、温度は、物理量である。物理量を受けとって生じる。 これらは、大脳新皮質で、知覚される。 味覚と臭覚は、化学物質を受容することによって生じる。 古い脳である扁桃体や島皮質 が使われる。 視覚は、空間に関する情報を得ることであり、光を波長ごとに知覚する 手段を選ばなかった。三つの色視で光を受け取ると、光の波長に関する情報は失われる。 それにしても、なぜ 紫が高貴な色なんだろうね。 日本は、紫根、地中海沿岸は、ムレックス貝。ペルーの貝紫。 波長が、短いので、エネルギーがあるのかな。 赤と紫は、遠いのに近いとはねぇ。 味覚、嗅覚が、原始的な感性ということだ。 古い脳で処理される。 微生物に、味覚という感性があるとしたら、 多分、嗅覚は、陸上に生物が進出してから、形成されたとおもえる。 味細胞、嗅細胞は、10日間で新しい細胞と入れかわる。 粘菌の行動はおもしろいね。迷路を最短で行くというのがすごい。 ヒトは、感覚➡知覚➡認知➡感情と心象・イメージ➡表現というプロセスで生きている。 自己組織化というのが、まだ良く理解できない。 人間の身体は、60兆個。 ヒトは、脳全体では、ニューロンの総数は、一兆個。 タコは、1.7億個、ゴキブリで1200万個、ハエで34万個、ザリガニ14万個、 センチュウ300個。 味覚と快楽は結びついている。 扁桃体、島皮質が、好き、嫌い。快・不快。を判断する。 嗅細胞は、ウシガエルで780万個、スッポンで1700万個、ジュウシマツで22万個、 ハト600万個、カモ1200万個、ウサギ1億個、ヒト1500万個。 スッポンはなぜ多いのだろう。 センチュウは、細胞が約1000個で、嗅細胞が、3個。 おいしさは、エンドルフィン、ドーパミン、アセチルコリン、オレキシンが、関与している。 色、味には、言葉があるが、匂いには、言葉がない。 匂いには、軽い、さわやかな、甘い、甘酸っぱい、濃厚な、上品な、 リンゴの匂い、ココアの匂い、木の匂い、森の匂い、バラの香り、 シクラメンの香り、という言葉で、借り物である。 嗅覚が古い脳の感覚であるためである。 嗅覚は、言語を操る大脳新皮質とは結びつかない。 それが、匂いの表現を乏しくしている。 動物にとって、食べる時に、安全であることが基本。 苦味は、毒の味である。 しかし、農薬などは、ほとんど無味となっている。 安全が、見えない。 言語の発達と感性のひろがり。 そして、都甲潔は、間と場を語る。 センティオ・エルゴ・スム。我 感ずる、ゆえに我あり。 おもろかった。

Posted by ブクログ

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