商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 有信堂高文社 |
発売年月日 | 2004/07/12 |
JAN | 9784842010540 |
- 書籍
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リベラリズム/デモクラシー
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リベラリズム/デモクラシー
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自由の概念を通じて,「近代的立憲主義」と「現代的立憲主義」との違いを浮かび上がらせるとともに,民主主義が目的ではなく手段であることを論証する。 通説的な憲法学(そして,その根底にある「福祉国家」「積極国家」の優位性)を学び信じてきた者にとっては,衝撃の一冊。 ここで展開された...
自由の概念を通じて,「近代的立憲主義」と「現代的立憲主義」との違いを浮かび上がらせるとともに,民主主義が目的ではなく手段であることを論証する。 通説的な憲法学(そして,その根底にある「福祉国家」「積極国家」の優位性)を学び信じてきた者にとっては,衝撃の一冊。 ここで展開された理論は,ハイエクへと通じていく。
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ごりごりの新自由主義の立場から、自由民主主義と福祉国家を徹底的に批判する。第一部はいわゆるリベラル批判、第二部は国民(人民)主権を基礎とする民主主義批判。 憲法学では唯一とも思われる新自由主義の立場をとる著者であり、話の種と、あと新自由主義論者に絡まれた時の想定問答として読ん...
ごりごりの新自由主義の立場から、自由民主主義と福祉国家を徹底的に批判する。第一部はいわゆるリベラル批判、第二部は国民(人民)主権を基礎とする民主主義批判。 憲法学では唯一とも思われる新自由主義の立場をとる著者であり、話の種と、あと新自由主義論者に絡まれた時の想定問答として読んだ。割と一般的な思想史や現代の憲法学者の学説も丁寧に検討しているが、結論を導くまでの考察があまりにも素朴で表面的であり、真面目に取り組むべきものとは到底思えなかった。たとえば、実質的自由は富の移転を伴うので自由の侵害である、とか、集団的決定は、個人の決定をどのように集計するかという問題であり、一つに定まるかのような人民主権論はいかさまである、とか、人間の尊厳というのは曖昧だからやめるべきである、といった主張である。これらの議論は、著者の言うような素朴な事実のあることは認識した上で、その事実をどのように理解し、議論の材料として概念を構想するかという話であって(少なくとも現代においてはそうである)、著者のようにイデオロギー性を暴露することが全くの無意味かというとそうではないにしろ、それが新自由主義の正しさを根拠付けるとは全く思われない。
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