商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 2003/01/31 |
JAN | 9784062115834 |
- 書籍
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切り裂きジャック
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切り裂きジャック
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商品レビュー
2.9
8件のお客様レビュー
陰惨で残忍な北欧ミステリーで免疫がついているとはいえ、この本はかなり重かった。途中で気分が悪くなって、投げ出しそうになった。なぜなら、この事件はノンフィクションだからだ。 警察担当の記者、その後、検屍局にテクニカル・ライターやコンピューター・アナリストとして勤務し、理不尽...
陰惨で残忍な北欧ミステリーで免疫がついているとはいえ、この本はかなり重かった。途中で気分が悪くなって、投げ出しそうになった。なぜなら、この事件はノンフィクションだからだ。 警察担当の記者、その後、検屍局にテクニカル・ライターやコンピューター・アナリストとして勤務し、理不尽に殺された弱く脆い女・子供達の仇を討つように正義を暴いてきたパトリシア・コーンフェルが、旅先で100年以上前にイギリスを震撼させ、正体のわからぬままの切り裂きジャック事件の権威との出会いを得て、事件に興味を持ち、自身の「検屍官」シリーズのネタに使えるかもしれないと思い、調べ始めたところから、彼女の執念の調査がスタートする。実に七億円の私財を投入して、DNAや筆跡・紙質の専門家を雇い、イギリスに調査に送り出し、自らも足を運び、膨大な手紙や宿帳、警察の報告書、審問の記録に当たり、最新の検査を施していく。 数々の証拠が画家シッカートが犯人だと指し示していても、真実はイギリスの深い霧のように暗く立ちこめ、この先も晴れることはないだろう。 しかし、シッカートが切り裂きジャックであるか否かは闇の中だが、シッカートの中に切り裂きジャックと同じ危うい精神状態があり、彼もまた狂気の人である事は間違いない。
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読後、「こりゃ、鉄板だろう」と思わざるを得ず。 少なくとも、作者が真犯人と目したシッカートがサイコパスであること、切り裂きジャックの手紙の一部を彼が書き記したことは疑いようがない。 これまで、ジャックの犠牲者はロンドンの街娼5人とされてきたが、本書を信じるなら2ケタをゆうに超えている。ロンドン警視庁舎の建設現場に女体のトルソを遺棄したのもシッカートの仕業とすれば「挑戦的態度ここに極まる」感がある。 本書はシッカート二番目の妻の葬儀を描いた時点でプツンと終る。何らかの意図があるのだろうか(彼は三度結婚しているのだが)。 余談/俳優時代のシッカートがアーヴィング劇団に属していたのなら『ドラキュラ』の作者ブラム・ストーカーと面識があったはず。それについての言及は無し。 なお、19世紀末を象徴する名探偵シャーロック・ホームズは、二次創作の中でドラキュラともジャックとも対決している。
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作家パトリシア・コーンウェルによる、切り裂きジャック像が綴られた一冊。 冒頭から犯人は芸術家シッカートであると決定され、頁を追うごとにその疑いが濃いものになってゆきます。 しかし、様々な容疑者が上がる中で、シッカートのみが濃厚な黒なのでしょうか。 確かに一つの可能性としては読めま...
作家パトリシア・コーンウェルによる、切り裂きジャック像が綴られた一冊。 冒頭から犯人は芸術家シッカートであると決定され、頁を追うごとにその疑いが濃いものになってゆきます。 しかし、様々な容疑者が上がる中で、シッカートのみが濃厚な黒なのでしょうか。 確かに一つの可能性としては読めますが、事件の真相への確かな一歩かどうかはわかりません。 本書の訳者あとがきにも記されていますが、“最終的な判断は読者にゆだねざるをえない”のです。
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