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新戦争論 グローバル時代の組織的暴力
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2003/01/28 |
JAN | 9784000233781 |
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新戦争論
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新戦争論
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商品レビュー
3.8
8件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2001年出版の本の訳書であり、やや古いが、当時最新だったコソボ紛争までを網羅したポスト冷戦期の新しい紛争の根源を考察している。 クラウゼヴィッツ的な戦争観と異なる「新しい戦争」という概念は、目標を敵兵ではなく領内の異物にしていること、イデオロギーの布教の手段であったゲリラ戦と異なり恐怖による統治であること(故に対ゲリラ戦的を源泉とする暴力や民族浄化を産む)、市民を共犯にする事などを分析して、特にボスニア内戦を中心に明確に描き出している。 一方で、筆者が訴える人道法と人権法を融合したコスモポリタン法、それを執行する警察機能としての平和執行の訴えは、いかにも筆者がリベラルな国連人であり、自国の兵士を犠牲にしてもそれ以上の現地住民の犠牲を抑えるべきであるという主張は、現代の国家間調整機関としての国連やその加盟国には受入れがたいだろうと思う。 その意味で、コスモポリタン法は露骨に国連設立期の世界法思想を下敷きにしており、また筆者自身もカントの永遠平和を引用するなど、「旧い戦争」観からの脱却を企図しつつ、さらに旧い世界観を持っているようにも思える。 また、日本語版へのエピローグで9.11が同じ文脈で分析されているが、これが本書刊行後のISISや現行のロシアによるウクライナ侵攻を受けてどのように見直すべきか、さらに考察したい。
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個人的関心とは少し外れていたが、示唆に富む本ではあった。いかんせん関心外の部分は流し読みになってしまったので、いずれ再読したい。
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戦争の当事者や位置づけや目的が近年大きく様変わりしている。いずれにせよ誰かが利益を得るための手段でしかないのだが。 平和な時代の平和な国に生まれた者として、戦争の良し悪しではなく、戦争の目的とは何か、戦争とは何であるのかをもっと学ぶ必要があるだろう。 知らなければ良し悪しを判...
戦争の当事者や位置づけや目的が近年大きく様変わりしている。いずれにせよ誰かが利益を得るための手段でしかないのだが。 平和な時代の平和な国に生まれた者として、戦争の良し悪しではなく、戦争の目的とは何か、戦争とは何であるのかをもっと学ぶ必要があるだろう。 知らなければ良し悪しを判断することも出来ない。義務教育で戦争論を教えた方が良いとすら思うのだ。平和を守るために。
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