商品詳細
内容紹介 | 内容:ゆめであいましょう. どこへもゆけない道. ぼくは五階で. おとうさんがいっぱい. かべは知っていた |
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販売会社/発売会社 | 理論社 |
発売年月日 | 2003/02/17 |
JAN | 9784652005149 |
- 書籍
- 児童書
おとうさんがいっぱい
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おとうさんがいっぱい
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商品レビュー
4
38件のお客様レビュー
以前『遠くまでゆく日』を読んだ時に知って、面白そうな表紙だと思っていました。 ユーモア調のタイトルと表紙だったので、ユーモアナンセンスの面白い笑える娯楽作品ではないかと想像していたのですが、全く逆でした。これは驚きますよ。 本作品は一見するとSF・ファンタジー・シュール・...
以前『遠くまでゆく日』を読んだ時に知って、面白そうな表紙だと思っていました。 ユーモア調のタイトルと表紙だったので、ユーモアナンセンスの面白い笑える娯楽作品ではないかと想像していたのですが、全く逆でした。これは驚きますよ。 本作品は一見するとSF・ファンタジー・シュール・前衛的・不条理をまとった空想的な作品だと思えるのですが、一方で、夢野久作が描くような狂気の世界のようにも思えるのです。 本作品集は、精神病者が語る異常な体験談という風に解釈できないでしょうか。 メンタルな問題は決して他人事ではなく、いつ自分が直面するかもしれない自分事の問題であります。発狂まではいかなくても神経症やうつ病になることは多いかもしれません。そう考えると、本作品で描かれている物語は決して他人事ではありません。 例えば「おとうさんがいっぱい」は、代替可能な部品と化した人間の不安です。 自分は唯一無二の存在だと思っていたのに、単なるワンオブゼムの存在だったと気付いた時の衝撃! そして傍観者の立場から当事者の立場に転換する。これは怖いですよ。 色々検索して、三田村さんはトラウマになりそうな怖い作品を色々と描かれている方だと知りました。 そういう方向性では、佐野美津男さんの作品と通じるところがあります。 三田村信行さんの他の作品も読んでみたいと思いました。 また、挿絵を描かれている佐々木マキさんの作品も拝読したくなりました。 色々読んでいると、読みたい本がどんどん広がっていくものです。 20世紀少年少女SFクラブ 世界は今でも落とし穴がいっぱい 【おとうさんがいっぱい】三田村信行 https://sfklubo.net/kiel_multaj_miaj_patroj_estas/ https://sfkid.seesaa.net/article/501629261.html
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ネットでこの本の存在を知る。 有名なトラウマ児童書らしい。初版は1975年。 作者名を見れば、次男がよく読んでいた、キャベたまたんていの作者ではないか。 普通の児童書も手掛けている作家だという点がすでに怖い。 全部で5話収録。 三年生くらいなら読めると思うが、まあ、責任はとれま...
ネットでこの本の存在を知る。 有名なトラウマ児童書らしい。初版は1975年。 作者名を見れば、次男がよく読んでいた、キャベたまたんていの作者ではないか。 普通の児童書も手掛けている作家だという点がすでに怖い。 全部で5話収録。 三年生くらいなら読めると思うが、まあ、責任はとれません(-_-;) まず、表題作を読む。 うん、やばい。 この佐々木マキの白目イラストもやばい。 ほかの短編もどれもやばいし、怖い。 不条理系が繰り返すだけでなく、どれも増長していく系で先が消えていく読後感。 星新一に悪意と乾いた視線を足した感じ。 特にラストの かべは知っていた は印象的。 (似たような話が岩波少年文庫の金原瑞人翻訳の海外ホラーシリーズにもあったが、三田村版のほうが怖い) 最後にはなぜか、からりと新しい一歩まで描かれる。 でもそれがまた不気味なんだよなー。 しかしこういう怖さって、子供がふと考えていく世界の先にあるもの、でもある。 そこを面白いと思えるタイプの子には、楽しめるかもしれません。 怖がりなうちの男児たちには、アフターケアが要りそうな一冊。 というか、これをかつて読んできた平成キッズも今からでもアフターケアをしたほうがよい一冊ではないのか…? しかし、あのころのテレビやまんががもっと野放図で、この手の感覚にはもっと慣れていたのかもしれない…。
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図書館で表紙の楽しげな雰囲気に目を引かれ、気になって検索してレビューを見たところ、数々の方のトラウマ本であることがわかり、気になって借りてみた。 いずれも、日常から突然奇妙な世界に入ってしまう話。 表紙の絵はかわいかったのに、中の絵はほぼがらんどうのような白目をしている。そ、その...
図書館で表紙の楽しげな雰囲気に目を引かれ、気になって検索してレビューを見たところ、数々の方のトラウマ本であることがわかり、気になって借りてみた。 いずれも、日常から突然奇妙な世界に入ってしまう話。 表紙の絵はかわいかったのに、中の絵はほぼがらんどうのような白目をしている。そ、その目をやめてくれー! 「世にも奇妙な物語」のようで、子供の頃に読んだら私もトラウマになったかもしれない。大人になった今、トラウマになるほどにはこわがれなかったのが、ちょっとさびしい。 作中の「中古」に「ちゅうぶる」とルビが振ってあって間違いかと思ったら以前はそういう読み方もあったそうだ。1970年代の作品だが、文章に全く古く感じるところがないと思ったが、意外なところで歴史を感じて面白かった。
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