商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 2003/06/25 |
JAN | 9784103314110 |
- 書籍
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国銅(上)
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国銅(上)
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商品レビュー
3.9
8件のお客様レビュー
長門産の極上の銅を命がけで掘りだし、精錬し、舟で運び、鋳込む。若き国人も初恋の人、絹女に見送られ、十四人の仲間とともに都へ向かった。一たび故郷を後にすれば、再会かなわぬことも覚悟して…。着想から十年。「名もなき使い捨ての人足がいたはずだ。どうしても描いておかねば…」。著者のたぎる...
長門産の極上の銅を命がけで掘りだし、精錬し、舟で運び、鋳込む。若き国人も初恋の人、絹女に見送られ、十四人の仲間とともに都へ向かった。一たび故郷を後にすれば、再会かなわぬことも覚悟して…。着想から十年。「名もなき使い捨ての人足がいたはずだ。どうしても描いておかねば…」。著者のたぎる想いが胸をうつ、堂々の天平ロマン、ついに結実。
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天平時代が舞台。医師を登場させる歴史小説が多い作家だが、今回は鋳物職人+薬師(薬草)の才能がある主人公。 長門の国の銅山の人足として駆り出された国人。 敬愛する実兄を事故で失い、「銅山を抜けだせ」とのその遺言にしたがってか、都での大仏建立に携わるようになる。 上巻は上京をめざして、十五人の職人たちが舟道中で終わる。 実直で生真面目な国人。聾唖者だが,苛酷な労働にも前向きな黒虫、和解したのちは味方となってくれる親方衆、学びの師である景信など、魅力的な人物が多い。古代のプロレタリア文学というべき様相。
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この頃結構まとめて借りてきて読んでいる作家さんです。 人物の感情描写とかがとても上手でついつい引き込まれてしまいます。 奈良の大仏創りを人足の視線から描いた作品です。実は自分、奈良に行ったこと無いんですよね。それでもその昔に大変な数の人間が奈良に集められ、あれだけの大きさの...
この頃結構まとめて借りてきて読んでいる作家さんです。 人物の感情描写とかがとても上手でついつい引き込まれてしまいます。 奈良の大仏創りを人足の視線から描いた作品です。実は自分、奈良に行ったこと無いんですよね。それでもその昔に大変な数の人間が奈良に集められ、あれだけの大きさの物を創り上げた事実にすごいなあ~と圧倒されます。今のような便利な機械も無く、創り上げられる。昔海外で大聖堂を見て宗教の力ってすごいなあ~と思ったものですが日本にもあったんですよえね。 創った人、維持する人、訪れる人。その全ての人々が大仏の中の一となると良い。そんな小説でした。
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