ケインズ “新しい経済学"の誕生 岩波新書

伊東光晴(著者)

• 販売会社／発売会社: 岩波書店
• 発売年月日: 1962/04/10
• JAN: 9784004110729

商品レビュー

2010/05/28

「新しい経済学」また…

[文庫ＯＦＦ]

「新しい経済学」または「ケインズ革命」とよばれるケインズの思想と理論が、イギリス社会の現実のなかから、いかにして生み出され、それが、従来の経済学の体系を、そして資本主義の現実をどのように変えていったか？を明らかにする書です。やや分析甘めですね。

2013/11/18

　読了。近代経済について余りにも知らなさすぎなので遅まきながら。もう40年以上前の新書だけど、やっぱり名著と呼ばれてるだけあるわ。超面白かった。ビルトイン・スタビライザーが出来るようになった原理と貨幣の一般理論の「触り」の部分だけなぞって満足したｗ
　現実に則った実学的な理論だとまだ他のよりも取っ付きやすいっていうのもあって、割りと気軽に読めた。非自発的失業者が出てしまう経済を憎みケインズの提唱した資本主義下での完全雇用を目指すが故に、大企業の利潤追求を排除して社会主義を目指す左派というのは何回読んでも皮肉にしか見えなかったｗ

2013/11/04

ケインズは資本主義以前を前提とする伝統的な経済学を打破し、不況期を説明する一般理論を考案した。不景気の時に増税し、政府の投資が新たな有効需要を作る。逆に景気が過熱した時は税収を下げ、社会から需要を減らす。