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3.5

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2026/02/07

精神科医・小川香深を主人公としたサイコサスペンス「刑法第三十九条」シリーズ、三作目。今回のテーマは「カルト」。 奉仕活動として特別養護老人ホームへ訪れていた、頌楽苑の現苑主である御代田黎光の妻・扶美子が惨殺される。殺害現場に居たのは、同じく奉仕活動で訪れていた頌楽苑のメンバーで...

精神科医・小川香深を主人公としたサイコサスペンス「刑法第三十九条」シリーズ、三作目。今回のテーマは「カルト」。 奉仕活動として特別養護老人ホームへ訪れていた、頌楽苑の現苑主である御代田黎光の妻・扶美子が惨殺される。殺害現場に居たのは、同じく奉仕活動で訪れていた頌楽苑のメンバーである伊庭弘之。殺人の容疑で逮捕された伊庭は殺害を自供、簡易鑑定で責任能力も認められるが、動機が曖昧でどことなくおかしい言動に不信を抱いた検察官の山内は、以前の事件で多重人格の詐病を見破った精神科医・小川香深に非公式で再鑑定を依頼する。再鑑定と身辺調査をする中で、表向きは農業共同体として活動をする頌楽苑において、組織的な洗脳が行われている可能性が高いことを知る。真相を究明するため、小川香深は頌楽苑が開催している七泊八日の「修練」に参加する―――。 「カルト組織でいかにして洗脳が行われているか」を描いた一作。「修練」を通じて洗脳されていく人々の姿が描かれており、生々しいカルトの実態を窺うことが出来る。しかしながら、サスペンス・ミステリ要素はイマイチ。テーマであるカルトや洗脳を、事件の真相やトリックに結び付けるところで、もう一工夫が欲しかった。427頁を読んで得られた真相があまりにもつまらなく残念。

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2006/06/30

映画「39」を薦められて、 その後3部作を買いました。 洗脳される過程の恐怖、 巧妙な手口を暴く事の難しさ。 「刑法39条、精神障害者の犯罪を許せない」と1と2の後書きで書いていた作者が、 この3を書いた時は、 どんな心境だったのだろうか、と未だに考える作品です。

Posted by ブクログ