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テロ後 世界はどう変わったか 岩波新書
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テロ後 世界はどう変わったか 岩波新書

藤原帰一(編者)

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テロ後 世界はどう変わったか 岩波新書

858

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/
発売年月日 2002/02/22
JAN 9784004307709

テロ後

¥858

商品レビュー

3.4

8件のお客様レビュー

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2022/11/26

テロの違法性や人間の安全保障といった価値観を共有する国際政治学者による編著。当時の9.11及びアフガン空爆が国際社会へ与えた影響やその課題が論題となっている。 非国家主体による越境テロおよび対抗手段としての他国による広域な武力行使といった新しい事象の法的位相にかかる考察などを通...

テロの違法性や人間の安全保障といった価値観を共有する国際政治学者による編著。当時の9.11及びアフガン空爆が国際社会へ与えた影響やその課題が論題となっている。 非国家主体による越境テロおよび対抗手段としての他国による広域な武力行使といった新しい事象の法的位相にかかる考察などを通じて、国際社会において恣意性を排して多数が正当性を認められる秩序づくりを行うに際しては粘り強い検討が必要であることや、なお当事者を巡るパワーバランスなどが常に影響することを学んだ。何に対するテロなのかをどのように捉えるかによって、対抗方法や範囲が変わってくるという点も新しく学んだ。 なお、人権と民主主義を推進する側の国際社会の成功事例として、カンボジアにおいては加盟以来ASEANの働きかけが功奏して地域紛争が再発していないという視点も新しく学んだ。 中盤で紹介されたアフマルバフ作『アフガニスタンの仏像は破壊されたのではない 恥辱のあまり崩れ落ちたのだ』も積読。

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2021/09/27

朝日新聞2011911掲載 評者: 岩崎稔(東京外国語大学教授・哲学・政治思想) 朝日新聞2021911掲載 評者: 三浦俊章(朝日新聞編集委員)

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2012/01/27

イスラエル問題とは長らくキリスト教ヨーロッパでユダヤ人問題として語られてきたものの帰結である。もともと湯dさ野人が存在することを問題にしたのはキリスト教社会であり、ユダヤ人問題はキリスト教ヨーロッパの宿啊だった。 ナチスの収容所でユダヤ人は同僚のユダヤ人の死体を遺体と呼ぶことも...

イスラエル問題とは長らくキリスト教ヨーロッパでユダヤ人問題として語られてきたものの帰結である。もともと湯dさ野人が存在することを問題にしたのはキリスト教社会であり、ユダヤ人問題はキリスト教ヨーロッパの宿啊だった。 ナチスの収容所でユダヤ人は同僚のユダヤ人の死体を遺体と呼ぶことも許されていなかった。それらをFiguren(姿形、人形)と呼ぶことを強制されていた。つまりユダヤ人からは死さえも奪われていた。死体というのはかつて生きていた人間であったことを含意するが、ユダヤ人は人間でないから死体にすらなれなかった。 そして死を直前にした状態を隠語で「イスラム教徒」と呼んでいた。彼らは死ぬ直前はイスラム教徒に変質してから死んでいったのだ。 冷戦の終焉を迎えて辺境での紛争に戦略的な関心を失ったアメリカは自らが育てた残虐な武装勢力を残したまま、紛争で荒廃した社会の後始末を国連に委ねてほとんど手を引いてしまった。 国際関係では軍事力相互の威嚇によって秩序を支えることはごく普通のこと。 冷戦後の精度構築が準備されていたヨーロッパとは異なり、西欧世界の外では精度構築もないただの大国の撤退として冷戦が終わった。

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