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古代物部氏と『先代旧事本紀』謎 大和王朝以前に、饒速日の尊王朝があった 推理・邪馬台国と日本神話の謎
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 勉誠出版 |
発売年月日 | 2003/06/01 |
JAN | 9784585051244 |
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古代物部氏と『先代旧事本紀』謎
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古代物部氏と『先代旧事本紀』謎
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
沢山の例が盛り沢山に詰め込まれている。参考資料として、写真や系図が豊富でコラムも含んでい工夫がなされている。まとめなども非常に簡潔。考古学的見地からの実証的なデータや事例も新鮮。
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『先代舊事本紀』には物部氏の視點から見た古代史が記録されてゐる。 『先代舊事本紀』は、天皇家が大和入りする前に、天孫族の一人である饒速日尊(にぎはやひのみこと)が大和に降臨し、大和を治めてゐたと書いてゐる。 この本のポイントは以下のとほり。 ・『先代舊事本紀』の編纂者は明法博士...
『先代舊事本紀』には物部氏の視點から見た古代史が記録されてゐる。 『先代舊事本紀』は、天皇家が大和入りする前に、天孫族の一人である饒速日尊(にぎはやひのみこと)が大和に降臨し、大和を治めてゐたと書いてゐる。 この本のポイントは以下のとほり。 ・『先代舊事本紀』の編纂者は明法博士の興原敏久(おきはらみにく)で、成立は西暦827〜829年である。 ・興原敏久(おきはらみにく)は出雲醜大臣(物部系。饒速日の曾孫)の子孫である。 ・『先代舊事本紀』の表記を檢討すると、一部は古事記以降のものが含まれるが、なかには推古朝時代のものも含まれてゐる。 ・饒速日とともに天下つた物部一族の出身地は北九州地方である。 ・終末期銅鐸(近畿式銅鐸・三遠式銅鐸)は饒速日系(物部系)の人々が製作・使用した。(西暦260〜300年頃のこと) ・終末期銅鐸は神武東征の結果、祭祀のありかたが變はつたため、地中に埋められたものと考へられる。 ・初期銅鐸は大國主以前、最盛期銅鐸は大國主の時代のもので、兩者とも出雲の國讓りの結果、埋納されたものだと考へられる。 ・庄内式土器は畿内と北九州に集中して出土してゐるが、畿内の出土地はいづれも物部氏の根據地である。 ・すなはち、庄内式土器は物部氏が北九州地方から畿内に移動した時にもたらされたものと考へられる。 ・魏晉鏡の分布および鐵鏃の分布をみると、これらは壓倒的多數が九州から出土してをり、大和地方からは殆ど出土してゐない。 ・したがつて、「邪馬臺國=大和」説は成立し得ない。 本書は、『先代舊事本紀』の記載内容と考古學の成果をもとに古代史を再構築したもので、たいへんに説得力のある内容のものであつた。 2004年12月27日讀了
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