商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/ |
発売年月日 | 2012/02/01 |
JAN | 9784005000197 |
- 書籍
- 新書
戦争と沖縄
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戦争と沖縄
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商品レビュー
3.7
9件のお客様レビュー
中学生、高校生向けに…
中学生、高校生向けに書かれた、沖縄戦の本。僕は、沖縄での悲劇について知ってはいたが、知らない人が読んだら相当ショックだろうと思う。でも、事実から目をそむけてはいけない。ここから学んでいかなくてはいけないと思う。
文庫OFF
メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1799602047974846819?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
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沖縄戦において第32軍牛島司令官と長参謀長が自決し、組織的な戦闘が終わった6月23日。今日はまさにその慰霊の日としてテレビを付ければ沖縄の慰霊祭でスピーチする玉城デニー知事や岸田総理のスピーチが流れていた。毎年6月が近づくと沖縄戦の書籍が本屋の片隅にコーナーとして設置されたり、8...
沖縄戦において第32軍牛島司令官と長参謀長が自決し、組織的な戦闘が終わった6月23日。今日はまさにその慰霊の日としてテレビを付ければ沖縄の慰霊祭でスピーチする玉城デニー知事や岸田総理のスピーチが流れていた。毎年6月が近づくと沖縄戦の書籍が本屋の片隅にコーナーとして設置されたり、8月のお盆休みの頃に向けては、太平洋戦争を扱う書籍が本屋のメインどころを占める。一昨年多くの書籍を残し、戦争の惨禍を繰り返してはならない事を訴え続けた半藤一利さんが亡くなった。新宿の紀伊國屋を始め、大型書店はこぞって同氏の死を悼むコーナーを設置していた。色々な歴史観はあると思うが、徹底して同じ過ちを繰り返してはならないと人々に伝え続けていた。 先週あたりから私も自宅の本棚から沖縄戦の本を出して何冊か読んでみたが、何度見ても悲しさと憤りしか覚えない。中でも住民を巻き込んでの南部への撤退などはいたずらに一般人の死者を増加させたとして、軍部の徹底抗戦と長期持久戦略を非難する声は多い。よく知られているひめゆり部隊の死者も多くは首里放棄後に集中している。 戦後78年が経過し経験者も多くが鬼籍にはいる中、この惨禍を忘れない為の取り組みはもっと多く必要ではないかと感じる。同じ過ちを繰り返さない為に。岸田総理が言ってる緊迫したアジア情勢も解る、力の均衡の大切さも解る、だからこそ人は知恵を使って平和の中で解決策を探していくのは現代人の使命だ。それは沖縄の人だけでなく、日本国民、世界中の人々が等しく負った責任だ。 本書はあの日あの時沖縄で何が起きていたか、加えて平和を愛する沖縄(琉球)人の歴史についても触れている。戦いを好まず、武器を取る事を嫌い、人々が緩やかな時間と青い海に囲まれて生活していた時代。中国や日本の薩摩、アジアの国々との貿易で繁栄した時代。その様な過去から明治以降の廃藩置県による琉球廃止、そして日本による軍国教育と標準語の強制。それでも耐え、かつ平和に暮らそうとしていた人々の命を奪った責任は国にある。 今まだ基地問題を抱え、経済的にも弱い立場にある沖縄。海を汚せばそこに生きる珊瑚やジュゴンの生活圏まで奪ってしまう。他に良い方法は無いのだろうか。考えなければならない課題は沢山ある。決して平和を諦めず、安易に妥協せず、誰の支配も受けず、ただただ暖かい南風に吹かれ、潮騒に耳を傾け、ゆっくりと陽が沈む景色を見ていたい。考えを止めてはいけない、平和の歩みを止めてはいけない、平和の歩みとは考え続けて守っていく事だ。我々同じ日本人として。
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