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いまこの瞬間愛しているということ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社/ |
発売年月日 | 2003/11/04 |
JAN | 9784087753288 |
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いまこの瞬間愛しているということ
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商品レビュー
3.9
21件のお客様レビュー
正直そんなに好きではない、辻仁成の恋愛もの。たまにはこういうのも読みます。 内容は、フランス料理界で三ツ星を獲ろうと意気込み、注目を集めている総料理長・ジェロームと そのフレンチレストランで部門担当シェフとして腕を振るうハナという女性の 純粋だが切ない恋愛の物語。 パリ在住の日...
正直そんなに好きではない、辻仁成の恋愛もの。たまにはこういうのも読みます。 内容は、フランス料理界で三ツ星を獲ろうと意気込み、注目を集めている総料理長・ジェロームと そのフレンチレストランで部門担当シェフとして腕を振るうハナという女性の 純粋だが切ない恋愛の物語。 パリ在住の日本人料理評論家・谷崎の執筆という形で書かれており、冒頭で 「この二人の物語は悲しい結末を迎えるのだが」とある為、 最終的にハッピーエンドではない事が容易に想像できる。(当たり前ですが) 読み手としてはいつ二人の関係が崩れてしまうのか、ある意味期待しながら読んでしまうのである。 で、二人が出会い、恋に落ち、障害が現れ、ある時を境に悲しい物語にシフトするのだが… 最終的には切なくとも決して「バッドエンド」ではない気がする。 ネタバレしつつ書いてしまうと、 ハナの病気は彼女の人生を全て否定してしまうぐらいの強烈なものであり ジェロームの包容力・鋼の精神がなければもっと悪い結果になったのではないかと思わせるからだ。 二人は最高の結末は迎えていないけれども、 精神的な繋がりという意味ではこれ以上無いというほどの結びつきを持った。 ハナは決して病気に負けたわけではなく、ジェロームの想いを受け止めながら全てを悟って逝った。 ジェロームはフランス料理界において最高の名誉を受け、それを手放して ハナの「記憶」「記録」とともに生涯を過ごそうとしている。 これはハナの病気を前提とした場合に考え得る、ベストに近い結末ではないかとも思える。 (治ればそれは最高の幸せであろうが) そんな訳で、それ程好きではない辻仁成の小説にも関わらずかなり読後感は良い。 最初にハナの恋人であったブノアのキャラクター的な位置付けも良い。 ただ、なぜジェロームとハナが惹かれあったのか、そこが書かれていないのが勿体無い気もする。 二人が幸せな時を過ごしている文章を見ればわからなくもないが、 それでもこの物語の中では肝の一つであると思うので、出来れば描写が欲しかった。 せっかく“将軍”ジェロームの心の雪解けが見事に書かれているので。 それと、物凄く細かくてどうでもいい事かもしれないが、 「コンピュータウィルスの中に人間に感染するウィルスが…」という記述は大いに気になった。 今時、そんな事実は絶対にあり得ない(そもそも“ウィルス”の定義が違う)のだが、 筆者はそれを知っているのだろうか?わざとならばもう少し違う書き方もあるだろうに。 細かい所は抜きにして、物語としてとても良かったと思えるので4.5点。 期待してなかった分、高得点に。
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ミシュランに詳しくなれる本。 彼の書く料理がちっともうまそうじゃないのはどうしてだ。 恋愛小説としては、彼のほかの作品のほうがよかったかもしれない。 好きになるまでの段階はよかったのに! 狂いはじめたあたりはよかったのに!
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うつくしいフランスの街並みや景色がうかんでくるような雰囲気の良い作品でした。フランス料理に関する描写もとても繊細で、思わず料理が作りたくなるくらいです。せつないけれど強くうつくしい、愛とはこういうものだと思わせてくれる作品でした。
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