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歯車・至福千年 堀田善衛作品集 講談社文芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | 内容:潟の風景. 朝. 風. 哀歌. 天の誘ひ. 波の下. 歯車. 鶴のいた庭. メノッキオの話. 至福千年 |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2003/01/10 |
JAN | 9784061983182 |
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歯車・至福千年
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詩などを含む作品集。 歴史の言葉では、読み取りにくい、段差を埋めるような印象を受ける作品が多い。 小説なのか、エッセイなのか、あるいは、 研究論文なのだろうか。 おそらく、このような書かれ方は、読み手が作品を読んだ効果を意識的に最大限に有効にする?極めて意識的な作法なのではないだ...
詩などを含む作品集。 歴史の言葉では、読み取りにくい、段差を埋めるような印象を受ける作品が多い。 小説なのか、エッセイなのか、あるいは、 研究論文なのだろうか。 おそらく、このような書かれ方は、読み手が作品を読んだ効果を意識的に最大限に有効にする?極めて意識的な作法なのではないだろうか。つまり、わかれよ、と言っているのだ。 たとえば、『至福千年』でローマ・キリスト教支配の崩れ、世界史で十字軍のあたり、そもそも、十字軍という名前は後世の呼び習わしであること、十字軍とは別に熱狂した民衆の移動がはじまったこと、ユダヤ人虐殺のはじまり、略奪、アラブ人がタハールと呼び習わし非常に恐れたことなどが描かれている。 おそらく、ヨーロッパでは当たり前のこととして議論の下地にしていることだろう。 『メノッキオの話』では、庶民レベルでの宗教を描いて、庶民の宗教的実感がどこにあったかと、異端審問と教会支配の解離を描きだしている。 このような作品集のなかでは、『歯車』はかなり小説的だ。敗戦後の上海を描いているとしても、個人のレベルではどうしょうもない、システムの限りない枝分かれとねじれ、システムに荷担して、私情をとおす個人と、その反動としての粛清などが語られ、主人公たちは時代の流れから流れ落ちていく。
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