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大君の通貨 幕末「円ドル」戦争 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2003/03/06 |
JAN | 9784167627072 |
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大君の通貨
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商品レビュー
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徳川幕府瓦解の要因を通貨(経済)の面から詳しく解き明かした本。学校で教わる歴史では語られることのない本書の内容は衝撃的で、盤石に思えた徳川幕府が脆くも潰えた理由を伺い知ることができる。 強欲な米外交官ハリスや強引な英外交官オールコックと拙い幕閣の対応による小判(金貨)流出問題と物...
徳川幕府瓦解の要因を通貨(経済)の面から詳しく解き明かした本。学校で教わる歴史では語られることのない本書の内容は衝撃的で、盤石に思えた徳川幕府が脆くも潰えた理由を伺い知ることができる。 強欲な米外交官ハリスや強引な英外交官オールコックと拙い幕閣の対応による小判(金貨)流出問題と物価の急騰、そして幕府収入の激減が生じていく様子は溜息を禁じ得ない。 開国から明治維新への歴史の流れを知る上で必読の書。
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鎖国から開国へと進んだ江戸幕府。幕府と通貨や貿易等の外交を行っていた、イギリスの公使オールコックとアメリカ公使ハリスを主役に話は描かれ、幕末に開国して起きた小判の流出や物価の高騰など、倒幕へと向かっていった情勢、真実とはいかなるものだったのか?に迫っている。
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英雄が生まれて戦って勝ち取って。 外交があって戦略があって武力や智謀や交差する。 そんなに歴史は単純じゃない。 それが理解できる良書。 だけど「人」が絡んでいるのだけは確かだけど。 そこに「小さい思惑」が、複雑怪奇に絡み合う。 多方面かつ多角的かつ多元的に発生して。 時に静かに...
英雄が生まれて戦って勝ち取って。 外交があって戦略があって武力や智謀や交差する。 そんなに歴史は単純じゃない。 それが理解できる良書。 だけど「人」が絡んでいるのだけは確かだけど。 そこに「小さい思惑」が、複雑怪奇に絡み合う。 多方面かつ多角的かつ多元的に発生して。 時に静かに、時に荒々しく。 時に奇妙な選択をし、時に運命めいた流れに乗る。 結果、歴史もバタフライ効果なんだなー、と。 金貨と銀貨の交換率。 300年の徳川幕府が滅んだ直接の原因を、経済から読み解く。 確かに人が歴史を創る。 その歴史を動かす起点と原動力は、経済の混乱がメイン。 ここに多種多様な人物が渦を描くように周りを回るんですね。 幕末について薩長や新撰組などからしか読んだことのない方。 そんな人にこそ、本書は違う歴史の楽しさを見出せる一冊になりそう。 「通貨とか経済とかいったことに関して、人間はもともとそれほど関心はないのだ」 登場人物のオールコックが最後につぶやく。 なんとも印象的でした。
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