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ハバナ・ミッドナイト ハヤカワ・ミステリ文庫
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ハバナ・ミッドナイト ハヤカワ・ミステリ文庫

ホセ・ラトゥール(著者), 山本さやか(訳者)

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ハバナ・ミッドナイト ハヤカワ・ミステリ文庫

814

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房/
発売年月日 2003/03/15
JAN 9784151722028

ハバナ・ミッドナイト

¥814

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2010/04/04
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※このレビューにはネタバレを含みます

金融には全く疎いどりですが、この作品中の先物取引や、マネーロンダリングの説明調な部分には、結構ついていけました。ってことは、翻訳が良いのでしょう。ラストの真っ暗さには、溜息が出ました。このくらい徹底的に黒く書かないと、現在のキューバの実情を伝えられないのかもしれません。 「アイスクリームしか食べるものがない」「車を持っていても、ガソリンがなくて乗れない」等々、キューバの現状については、北朝鮮並みに怪しい風評が聞こえてきますが、当たらずとも遠からず。 ノワールと謳ってるのに、主人公アリエル・ランダは、お馬鹿だけど素朴な良いヤツです。更に、金融の才能もあって男前。けれど、嵌められたまま結局救われません。嗚呼。 きっと、キューバの多くの市民は、ランダのように、また彼の家族のように、また、ランダを助けたマヤ族の一家のように、善良で我慢強い人々なのでしょう。なのに、このすさまじい閉塞状況。 しかしこの状況は、アメリカの経済封鎖のせいだけではないと、作者は冷静に書いています。こんな本を書いちゃって、作者のラトゥールは大丈夫なんでしょうか。中南米のジャングルで、ランダのような目にあってないといいんだけど。

Posted by ブクログ

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