商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞社/ |
発売年月日 | 2003/04/30 |
JAN | 9784022578228 |
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商品レビュー
3.7
7件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
短大を卒業して出版社の受付で働くことになった主人公の鈴木みのり。 実りの人生はいつも親が、主に母が決めてきた。 「お母さんの言うとおりにしていたら間違いがないから」と言われ続けて。 ”物事を決める時、自分の気持ちを基準にして決めることができない。自分の判断に自信が持てない。そんな自分は、本当に「自分」なのだろうか。いつもこっそり自分の中に「母」が流れ込んでいることに気がつく。” ああ、わかる。 この主人公は、私かもしれない。 そう思って読み始めたけれど、どうにも読んでいて心が冷えていく。 みのりは、自分に自信がないというよりも、自分を信じていない。 「どうせ」と自分をあきらめているところがある。 それなのに他人に対して結構辛辣で、新入社員のくせに上から目線なところが気になる。 職場の先輩に対して「この人は、きれいだけれど目が吊り上がって、芸者さんだったら「鬼奴」だの「虎奴」だのという名前がぴったりだ」とか、「ひからびたひよこのような人」とか、悪意の量に鼻白む。 明治時代のお嬢様ですかというような話し方の、受付の責任者・木島さんや、新入社員に向かって「やってごらんなさい。どうせできないから」という社長(性別不明)とか、一人一人の人物が微妙に不愉快。 文章もぶつ切れで、句点、読点で分断された言葉が、却って物語の理解を妨げる。 そして、改行をするたびに大きく転換する話についていけない。 テーマが合う合わないではなく、この文体がまず合わない。 お仕事小説なのに仕事ができる人がいなくて、何もしていないのに「地獄」の受付から「花形」の編集に異動して終わりというのもなんだかなあ。 久しぶりに合わない読書でした。
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「逆襲、にっぽんの明るい奥さま」がbooks A to Zで紹介されていて夏石鈴子さんを知った。図書館で探したがなかったので、とりあえずこちらを読んでみたが、なかなかよかった。入社当時の新鮮な気持ちを思い出した。出版社に入社した受付嬢みのりのお話。大先輩の木島さんがいい。
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当たり前のことがどれだけ大切か・・ 印象に残ったフレーズを転記しておきます 「同期という言葉は、空豆を思わせる。 しっとりとした白く、そして青臭い綿の上にじっと並ぶ緑の豆。 豆の大きさも、形もそれぞれ違う。 今、さやがパリっと大きく開けられ、豆は一粒一粒取りだされ、...
当たり前のことがどれだけ大切か・・ 印象に残ったフレーズを転記しておきます 「同期という言葉は、空豆を思わせる。 しっとりとした白く、そして青臭い綿の上にじっと並ぶ緑の豆。 豆の大きさも、形もそれぞれ違う。 今、さやがパリっと大きく開けられ、豆は一粒一粒取りだされ、 外へ出て行く。 同じさやに入っていた豆たちが、出発するのだ。」 同期という物がいない私には、すごく羨ましい。 同期会とかそういう響き。
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