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パルムの僧院(下) 岩波文庫
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パルムの僧院(下) 岩波文庫

スタンダール(著者), 生島遼一(訳者)

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パルムの僧院(下) 岩波文庫

836

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/
発売年月日 2009/04/01
JAN 9784003252666

パルムの僧院(下)

¥836

商品レビュー

3.7

10件のお客様レビュー

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2010/05/28

個性的な多くの副人物…

個性的な多くの副人物を配し、19世紀前半、動乱期イタリアの小公国パルムを描いて「広範な社会的真実」を見事に浮かび上がらせた傑作。

文庫OFF

2021/05/18

長いこと宗教小説かと思っていたら全然違った(^^)表紙の紹介文も違う。これは人としての幸福な生き方を考える人生哲学アドベンチャーラブストーリーなのだ。イタリア統一前の19世紀、小国パルマの貴族の息子ファブリスはナポレオンに憧れてワーテルローの戦いに紛れ込み参加しようとする。そこか...

長いこと宗教小説かと思っていたら全然違った(^^)表紙の紹介文も違う。これは人としての幸福な生き方を考える人生哲学アドベンチャーラブストーリーなのだ。イタリア統一前の19世紀、小国パルマの貴族の息子ファブリスはナポレオンに憧れてワーテルローの戦いに紛れ込み参加しようとする。そこから始まる冒険、恋、政争…。ファブリスは無垢で無防備である。隠し事や企みをしない。そして賢い。高貴ゆえに政争に巻き込まれ城の牢に幽閉され死刑宣告に脅かされる、命を狙われる。しかし不幸になりそうな度にその人柄ゆえに愛され助けてくれる人たちがいる。本人に自覚はない。すべて素なのだ。 善良で裏表がなく素朴で情に充ちた人格、目先の瑣末事に捉われず何事も高所から見ているから彼の目には単純に写る。登場人物たちそれぞれの求める幸福の在り方の中で、彼の幸福は愛する人を慕い、守り、与えること。伯爵家に嫁に行った宿命の恋人クレリアとの恋は表向きには叶わないが、裏でしっかり育まれる。大司教になったファブリスは幸福に充ちた生涯を終える。絶対君主制の制約された時代に、幸福とは何か、幸福を引き寄せる生き方とそれを貫く在り方を提示する。絶対君主制下の制約や宗教的社会的倫理の中でやりたい事をやるファブリスの魅力的な生き方。なんという傑作。こういう人に私はなりたい!

Posted by ブクログ

2021/05/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公が破天荒。「赤と黒」の主人公像と共通点が多いように感じた。ファブリスは好き勝手やりまくって迷惑かけまくってクレイジー。クレリアと子供を遠回しに自分のアホな思いつきのせいで死なせてしまう話が、たかだか数ページで書かれててシビれた。モスカ伯爵がかわいそうなくらいいい人。

Posted by ブクログ

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