商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店/ |
発売年月日 | 2003/05/10 |
JAN | 9784043711017 |
- 書籍
- 文庫
晴明鬼伝
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晴明鬼伝
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2.5
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夏の角川ホラー月間。今年はこの辺か? 葛城の山に住む鬼の子孫と、亡者と交わったせいで呪われた娘率いる妖怪ども、更には陰陽師の賀茂家が、京(みやこ)の平穏を取り戻すために、血で血を洗う争い。 ホラーというより、「南総里見八犬伝」のような冒険ファンタジー小説。小道具として、人間に...
夏の角川ホラー月間。今年はこの辺か? 葛城の山に住む鬼の子孫と、亡者と交わったせいで呪われた娘率いる妖怪ども、更には陰陽師の賀茂家が、京(みやこ)の平穏を取り戻すために、血で血を洗う争い。 ホラーというより、「南総里見八犬伝」のような冒険ファンタジー小説。小道具として、人間に取り付いて臓腑を食い荒らし、血と脳漿を撒き散らしながら操る虫のような妖怪など、この辺は「帝都物語」等の、一時期のグロ志向な映画の影響であろう。 第一印象は、とにかく長く読みにくい、である。というのも、非常に長い本である以上に、序盤はなぜか「はるはあけぼの」のような、古文散文で書かれており、中途半端に古語を散りばめて主語はなく、単語と単語が読点で区切られるように書かれる。 そのノリが最後まで続くのかと思いきや、真ん中付近で会話の一部を除いて、童話調の漢字も少ない文章に変わっていく。 一方で、改行があった所で視点やシーンをポンと飛ばす。これはわかりやすいっちゃあわかりやすく、後半になると、誰の話かを注意するようになる。 序盤の古語調の文章から、古文の現代訳なのかな?と思ったのだけれども、後半の視点飛ばしや「内なる声」みたいなのは、明らかに現代の少年漫画のノリなので、オリジナルなのであろう。 こういう歴史小説っぽい作品は、史実に乗っ取らざるをえないために、必要のない固有名詞(登場人物)を増やす傾向にあるが、この作品はかなり少ない。その人物も「平将門」「菅原道真」「保憲(加藤?)」など、なんか聞いたことのある人ばかりなので、あまり混乱を来さないのは評価する所。 ストーリー自体は本当に単純で、変な古語調を現代風に書き直し、性描写はオブラートに包んで、もう少しコンパクトにしたら、子供には受けそうだと。
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安倍晴明誕生秘話…かな?将門や純友もおいしいトコをさらいつつつ登場してます。メインは葛城の志狼と葛葉の純愛なんだけど。大人向けらしく生臭い描写もそこかしこにあります。ただ、なんだろな、悪役にもそれぞれ事情が…みたいな援護射撃が、ちょっと気に入りませんでした。悪役には、心おきなく悪...
安倍晴明誕生秘話…かな?将門や純友もおいしいトコをさらいつつつ登場してます。メインは葛城の志狼と葛葉の純愛なんだけど。大人向けらしく生臭い描写もそこかしこにあります。ただ、なんだろな、悪役にもそれぞれ事情が…みたいな援護射撃が、ちょっと気に入りませんでした。悪役には、心おきなく悪を極めて欲しかったりします。頭の良い悪役には、特に。
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