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指揮のおけいこ 文春文庫
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指揮のおけいこ 文春文庫

岩城宏之(著者)

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指揮のおけいこ 文春文庫

544

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋/
発売年月日 2003/01/09
JAN 9784167271053

指揮のおけいこ

¥544

商品レビュー

3.9

14件のお客様レビュー

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2021/06/05

江戸っ子のべらんめえ調の語り口。 馴染むまでちょっと時間がかかったが、名エッセイ。 最初はゲラゲラ笑えるけれど、やがて満身創痍で指揮台に立ち続けるマエストロたちへの尊敬の念がわいてくる。 取り上げられる話題は幅広い。 指揮の実際、どのような勉強をするか、指揮棒はどんなものがいい...

江戸っ子のべらんめえ調の語り口。 馴染むまでちょっと時間がかかったが、名エッセイ。 最初はゲラゲラ笑えるけれど、やがて満身創痍で指揮台に立ち続けるマエストロたちへの尊敬の念がわいてくる。 取り上げられる話題は幅広い。 指揮の実際、どのような勉強をするか、指揮棒はどんなものがいいかといった「本筋」から、指揮者の体の故障や指揮台からの転落事故、衣装や靴のことまで。 演奏会が終わったら、岩城さんはなんと楽譜を棄ててしまう。 その理由は、書き込みがあるスコアを手元に残すと、次の演奏の機会にしっかり勉強しなくなるから、だそうだ。 苛烈な勉強ぶりが窺えるエピソードだった。 今となってはこんな大指揮者が、体を張った企画をしていたんだ、というものもあった。 普段通り、無表情で、顔だけでの三通りの指揮をしてどう演奏が変わるかというテレビの企画だ。 無表情バージョンをつくるために、なんと石膏で顔型を取ってマスクを作り、それを付けて演奏したそうだ。 今、若手指揮者であっても、そんなこと応じてきれるんだろうか? 決してなくしてはいけないスコアを失くした話もあった。 なんと武満徹『テクスチュアーズ』の自筆スコア。 七十段もあって、カバンに入れられず、ツアーの移動中、手に持って歩いていたからこその悲劇。 雑誌連載コラムだったようだ。 折々差しはさまれる、お仲間たちの訃報。 武満徹さん、山本直純さん、朝比奈隆さん…。 岩城さん自身も、すでに鬼籍に入っている。 指揮台から落ちる、奈落に落ちる、指揮者って、意外と命がけだ。 岩城さんによると首を痛めやすいそうで、体質とはいえ、大きな手術もしたそうだ。 たしかに、小澤征爾さんは腰を痛めているニュースがあった。 佐渡裕さんのドキュメンタリーでは、専属のカイロプラクターなしではいられないほど、肩や腰に負担がかかっていることも見た。 指揮は楽器演奏より歴史が浅いのかもしれないが、体を痛めない指揮法なんていうものは教わらないのだろうか? この本を読み終わると、指揮者はかくも身を削って音楽を作っているのだなあ、と思えてくる。 90歳を超えて世界を飛び回って指揮をしているブロムシュテッドさんなど、もはや超人だ…。

Posted by ブクログ

2014/11/16

指揮者としてどのように暗譜するのか?答えはフォトメモリ。楽譜を映像として記憶して、頭の中からイメージとして引き出すのだそうです。 凡人は指揮者にはなれないという点が、指揮者の視点からわかりやすく解説された、興味深い一冊。

Posted by ブクログ

2014/08/23

【本の内容】 指揮者は、一日何回指揮棒を振るのか? 無表情で指揮をしてみたら、どうなる? 指揮者は怪我をする確率が高い、キケンな商売? かっこいい燕尾服とは? 後ろ姿からだけでは知りえなかった指揮者の秘密を、世界的マエストロである著者が初公開。 人知れぬ苦労の数々に抱腹絶倒するこ...

【本の内容】 指揮者は、一日何回指揮棒を振るのか? 無表情で指揮をしてみたら、どうなる? 指揮者は怪我をする確率が高い、キケンな商売? かっこいい燕尾服とは? 後ろ姿からだけでは知りえなかった指揮者の秘密を、世界的マエストロである著者が初公開。 人知れぬ苦労の数々に抱腹絶倒すること請け合いの名エッセイ集。 [ 目次 ] 何のために指揮者はいるのか? 無表情で指揮してみたら 指揮者はキケンな商売 楽譜の持ち歩き方 「ガクタイ」の性質 指揮者の夏休み いよいよ実技 実技の練習、落とし穴 女には向かない職業? 名指揮者と譜面の関係 ルービンシュタインに教わったこと 大物指揮者に見せるには 指揮者のファッション 服は揃った。次は靴の問題だ。 指揮棒のナゾ 指揮とはスポーツだ 偉大な指揮者が舞台を去るとき [ POP ] 指揮者はなぜ必要か、無表情で指揮してみたらどうなったか、指揮者のファッション、カラヤンとトスカニーニの秘密……指揮者の知られざる姿や内心をエピソードと共に伝える。 ユーモラスな楽しいエッセー。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted by ブクログ

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