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本田靖春集(2) 私戦・私のなかの朝鮮人
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商品詳細
内容紹介 | 内容:私戦. この国で「在日」として生きること 野村進解説. 私のなかの朝鮮人. 若かりしころ 三好徹解説 |
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販売会社/発売会社 | 旬報社 |
発売年月日 | 2002/02/12 |
JAN | 9784845107179 |
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本田靖春集(2)
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私戦は金嬉老のライフル人質事件としてニュースになったものである。新聞では人質で立てこもったという説明だけであった。ジャーナリストの本人の説明では、暴力団から騙されて借金漬けにされたことの怒りからの暴力団員の射殺であり、立てこもりも人質を怪我させたわけではなく、警察官の暴言の謝罪と...
私戦は金嬉老のライフル人質事件としてニュースになったものである。新聞では人質で立てこもったという説明だけであった。ジャーナリストの本人の説明では、暴力団から騙されて借金漬けにされたことの怒りからの暴力団員の射殺であり、立てこもりも人質を怪我させたわけではなく、警察官の暴言の謝罪と暴力団の断罪のテレビでの要求であった。 ここの部分は、マスコミのフェイクの実例であるといえよう。さらにテレビで報道するために、記者がライフルで射撃することを依頼したという驚くべきことも書いている。 私のなかの朝鮮人とは、自分が戦中に朝鮮の植民地で育ったことと日本人の朝鮮人観及び海外での朝鮮人の立ち位置のあやうさについて書いたものであった。岩波新書での韓国からの報告でしかその当時の出来事はせつめいされていない。金大中事件についてはそれほどの説明はないが、様々な出来事が語られている。
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74年に書かれたものなので、今ではその一部に誤りを指摘されている朴慶植『朝鮮人強制連行の記録』をもとに自説を展開する部分などもあるけれど、子供時代をすごした京城での日本人と朝鮮人についての観察や、日立裁判の原告朴鐘碩くんとのやりとりに基づく話などは興味深く読んだ。 しかし著者の真...
74年に書かれたものなので、今ではその一部に誤りを指摘されている朴慶植『朝鮮人強制連行の記録』をもとに自説を展開する部分などもあるけれど、子供時代をすごした京城での日本人と朝鮮人についての観察や、日立裁判の原告朴鐘碩くんとのやりとりに基づく話などは興味深く読んだ。 しかし著者の真意が私には理解できない面もあり、例えば、当時からしたら?日本的?な教育を受けてきて韓国語も片言、友人も日本人ばかり、しかし国籍の件で相当苦労をし続けウンザリしている在日の女性に対して、「朝鮮人学校というのがあるだろう。イデオロギーは抜きにしてチョゴリを着て通学している女の子たちを見ると、ジーンとくる。うまくいえないけど、?がんばってるな?という感じだな。ボクが朝鮮人だったら、やっぱり自分の娘は朝鮮人学校に通わせると思うよ」。というあたりとか、その女性の了解を得ずに、細かい来歴、プライベートなことなどを書いている点など、どうなんだろうかと思うところもあり、全体的にこの著者はどうなんだろうかという印象。
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