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流れる砂 探偵畝原シリーズ ハルキ文庫
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流れる砂 探偵畝原シリーズ ハルキ文庫

東直己(著者)

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流れる砂 探偵畝原シリーズ ハルキ文庫

1,078

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川春樹事務所
発売年月日 2002/11/18
JAN 9784758430135

流れる砂

¥1,078

商品レビュー

4

12件のお客様レビュー

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2019/06/14

シリーズ2作目。冒頭から親子心中というショッキングな展開ですが、勿論事件の始まりに過ぎません。続くのは行方不明事件、放火殺人、不正受給、保険金詐欺…。畝原の魅力はなんといってもハードボイルドらしからぬ一人娘のことを第一に思う普通の父親なところだと思います。その彼が一本筋の通った信...

シリーズ2作目。冒頭から親子心中というショッキングな展開ですが、勿論事件の始まりに過ぎません。続くのは行方不明事件、放火殺人、不正受給、保険金詐欺…。畝原の魅力はなんといってもハードボイルドらしからぬ一人娘のことを第一に思う普通の父親なところだと思います。その彼が一本筋の通った信念で動くのですから惹かれないはずがない。心折れ、立ち止まりそうになった彼が、通帳の入金欄の振込を見て座り込むシーンには一緒に泣きそうになりました。形を変えて流れる砂を、息を止めて一緒になって凄い勢いで追いかけたような読後感でした。

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2018/04/02

何度読み返したことか、素晴らしい。同僚=戦友を失ったソベジマの悲しみがすごく切実でよい。嘆き、怒り、一矢報いるシーン。初登場の赤ら顔のデブという個性を生かしきっている。著者の筆が冴え渡る。コミカルだからこそ、嘆きは悲しく、怒りは純粋で、一矢報いるシーンは感涙。 シリーズ通して格闘...

何度読み返したことか、素晴らしい。同僚=戦友を失ったソベジマの悲しみがすごく切実でよい。嘆き、怒り、一矢報いるシーン。初登場の赤ら顔のデブという個性を生かしきっている。著者の筆が冴え渡る。コミカルだからこそ、嘆きは悲しく、怒りは純粋で、一矢報いるシーンは感涙。 シリーズ通して格闘シーンがヘタクソなのは仕方ない、やってる人ではないから。そこももはや愛おしいと思えるまでの熱心なファンである。 市政の歪みに切り込む構図は敵が大きくてロマンチックかつダイナミック。そして玉木や横山といったうねはらコミュニティーが各々の反目しあいながらも機能する気持ち良さ。戦隊ヒーローものみたいな爽快感がある。 さえかちゃんが少しずつ生意気になり、大人になりつつあるのも愛おしい。

Posted by ブクログ

2018/03/12

私立探偵畝原シリーズ第二弾。 本書の単行本が発行されたのが99年。 オウム真理教、パナウェーブ研究所、林真須美のヒ素カレー事件が思い出される。 出版された年に読んでいたら、さぞ不気味だったことだろう。 最初の依頼のマンションの一室で、良からぬことが起こっているようなので、そ...

私立探偵畝原シリーズ第二弾。 本書の単行本が発行されたのが99年。 オウム真理教、パナウェーブ研究所、林真須美のヒ素カレー事件が思い出される。 出版された年に読んでいたら、さぞ不気味だったことだろう。 最初の依頼のマンションの一室で、良からぬことが起こっているようなので、その調査から物語は始まる。 その後、新興宗教から保険金殺人へと。 悪の根源はなく、悪の臭いを持つ者同士が互いに弱みを握り合いながら、より悪事に麻痺し溺れて行く様が実に人間臭い。 毎度、長編にもかかわらず、場面運びは秀逸だ。 しかし、最後のオチの仄暗さは何度も言い表し難い。タイトルの通り。

Posted by ブクログ

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