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失われた景観 戦後日本が築いたもの PHP新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | PHP研究所/ |
発売年月日 | 2002/11/29 |
JAN | 9784569622705 |
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失われた景観
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失われた景観
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焦土と化した日本が一…
焦土と化した日本が一から作り上げてきたものは、それまでとはどこが違ったか。
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内容(「BOOK」データベースより) 視界を遮る電線、けばけばしい看板、全国均質なロードサイド・ショップ群…生活圏における景観が、これほど貧しく醜い国もない。その荒廃こそ経済発展を全てに優先させた戦後日本の姿ではないか。同時に、歴史・風土と断絶した景観は、人間から過去の記憶を抹殺...
内容(「BOOK」データベースより) 視界を遮る電線、けばけばしい看板、全国均質なロードサイド・ショップ群…生活圏における景観が、これほど貧しく醜い国もない。その荒廃こそ経済発展を全てに優先させた戦後日本の姿ではないか。同時に、歴史・風土と断絶した景観は、人間から過去の記憶を抹殺し、「豊かさ」を奪ってきたのではないか。四つの事例(郊外、神戸市、真鶴町、電線地中化問題)を通して、日常景観を汚しても省みない日本社会の実像を映し出す。景観保全が活力ある未来を生むと説く、異色の社会経済論。
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以前、多摩市が企画した連続セミナーに参加したことがある。景観という概念は地理学でも主要な概念だが、そのセミナーは「〈景観〉を再考する」というタイトルで、有料のセミナーだったが、参加した。というのも、そのセミナーの初回は確か「メディア」がテーマだったと思うが、吉見俊哉、若林幹夫、大...
以前、多摩市が企画した連続セミナーに参加したことがある。景観という概念は地理学でも主要な概念だが、そのセミナーは「〈景観〉を再考する」というタイトルで、有料のセミナーだったが、参加した。というのも、そのセミナーの初回は確か「メディア」がテーマだったと思うが、吉見俊哉、若林幹夫、大澤真幸といった東大社会学の面々が登壇した魅力的なもので、参加していたのだ。 「〈景観〉を再考する」には地理学者の荒山正彦氏も登壇していた。その第一回目の登壇者が松原隆一郎だった。その内容はよく覚えていないが、このセミナーの内容は青弓社ライブラリーとして出版されるようになっている。それ以来、私にとって松原氏の景観論は胡散臭いという印象を与えていて、本書が出版された時も読む気も起こらなかったが、景観をテーマにした講義で学生に読ませるレポート課題図書として設定することとし、読むことにした。 序章 生活圏における景観荒廃 第一章 郊外景観の興亡 第二章 神戸の市政と景観 第三章 真鶴町「美の条例」の理想と現実 第四章 電線地中化問題 終章 世紀末的景観のはじまり まあ,予想通りというか,著者は日本における日常景観に不満たらたらで,その原因と解決法を突き詰めようとする。事例として挙げられているのが第二章から第四章までの三つで,一つ目が著者の故郷だという神戸。震災復興から高架のモノレール,六甲アイランド線の建設をめぐる論争。二つ目は,神奈川県真鶴町の景観条例の事例。真鶴町では,突然建ち始めた斜面に建つマンションを食い止めるために,独自の条例を作ったという話。三つ目はタイトル通り,電線地中化をめぐる現状と課題。 一応,レポート課題にしているのであまり詳しいことは書けません。私は著者の本業の文章を読んだことはないが,一応経済学者らしい。でも,不思議なことに本書の結論は日本は経済性を優先させたために景観が荒廃したのだという。なんかそこにつきるんですよね。 確かに,きちんとした根拠に基づいて,整然と論を進めているところは研究者なのだが,どうにも結論ありきの感が否めない。景観概念についてもさほど深く議論するつもりはさらさらないし,根拠とされているデータも場合によってはスケール感などが適していないような箇所もいくつかある。やはり予想通りというか,否定的な私の印象を覆すほどの説得力はなかった。
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