1,800円以上の注文で送料無料

倫理の探索 聖書からのアプローチ 中公新書
  • 新品
  • 書籍
  • 新書

倫理の探索 聖書からのアプローチ 中公新書

関根清三(著者)

追加する に追加する

倫理の探索 聖書からのアプローチ 中公新書

858

獲得ポイント7P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社/
発売年月日 2002/10/25
JAN 9784121016638

倫理の探索

¥858

商品レビュー

3

4件のお客様レビュー

レビューを投稿

2022/11/25

著者の五つの講演をもとにした本で、ユダヤ教やキリスト教の思想のなかに込められた知恵を読み解きながら、現代社会に生きる人びとが直面しているアクチュアルな問いに対するこたえを求めています。 著者は、現代が神を信じることのむずかしい時代であることを認め、義人が苦しみ罪人が栄える現実に...

著者の五つの講演をもとにした本で、ユダヤ教やキリスト教の思想のなかに込められた知恵を読み解きながら、現代社会に生きる人びとが直面しているアクチュアルな問いに対するこたえを求めています。 著者は、現代が神を信じることのむずかしい時代であることを認め、義人が苦しみ罪人が栄える現実において、神の信仰をどのようにしてとりもどすことができるのかという神義論のテーマについて考察をおこなっています。著者はバテシェバ事件をとりあげ、ウリヤを殺害したダビデが「あなたに、ただあなたに罪を犯しました」と語っているのは、対神関係へと逃げ込むことで対人関係の罪からのがれたのではないかと問いかけています。そして、ダビデが罪を認めることによって、神に出会うとともに彼が殺害したウリヤに出会っているという解釈を示すことで、聖書の思想を倫理の次元に移し入れることが可能だと論じています。 さらに著者は、神戸の14歳の少年による殺人事件にさいして、「なぜ人を殺してはいけないのか」という問いがテレビ番組でとりあげられたことや、援助交際に手を染める少女が「誰にも迷惑をかけていないのだから良いではないか」という開きなおりのことばを口にし、補導員たちがこたえに窮することがあるといった現代社会の問題をとりあげ、ユダヤ・キリスト教思想における姦淫や罪についての考察を展開しています。 講演がもとになっているということもあって、ユダヤ・キリスト教の思想についてくわしい知識をもたない読者にも理解しやすい内容になっているように思います。

Posted by ブクログ

2019/04/23

善悪に報いる神は何処に◆いま信じるとは◆なぜ殺してはいけないか◆「姦淫するなかれ」と現代◆「驚き」の復権

Posted by ブクログ

2013/08/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

旧約学者だった関根潤三の子息。現在東大文教授、倫理学・旧約聖書専攻の学者が書いた本です。善悪に報いる神は何処におられるのか?なぜ悪が栄えるのか?言うまでもなく、これが旧約ヨブ記、以来の神に関する謎であり、ファウスト、カラマーゾフへと続く問い掛けでもありました。また今、なぜキリスト教は信じ得るのか?なぜ信じられなくなったのか?無神論者はでは何を信じているのか?など講演で分かり易く語ったものの文章化したものです。分かり易いとは言いづらい内容ですが、知的な刺激にはなりました。しかし後半の、なぜ殺してはいけないのか?なぜ姦淫してはならないのか?なぜ援助交際がいけないのか?などを聖書的倫理学者の立場から語っている文章は実際的な話であるだけに、分かりづらいということは今ひとつ説得力に欠けるのではないかと思いました。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品