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誰かへの手紙のように
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誰かへの手紙のように

山田太一(著者)

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誰かへの手紙のように

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 マガジンハウス/
発売年月日 2002/09/19
JAN 9784838713820

誰かへの手紙のように

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商品レビュー

3.5

2件のお客様レビュー

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2021/03/23

世界情勢から映画・小説・演劇評、脚本家としての仕事の過去現在、過去に暮らした町に関する思い出等々、幅広い分野に関して書かれた短文を集めた一冊。 題名は三浦哲郎氏が小説を書く前に、固さをほぐすために誰かしらへの手紙を書くという癖を、著者も同様に行っているといったことから。お二人に、...

世界情勢から映画・小説・演劇評、脚本家としての仕事の過去現在、過去に暮らした町に関する思い出等々、幅広い分野に関して書かれた短文を集めた一冊。 題名は三浦哲郎氏が小説を書く前に、固さをほぐすために誰かしらへの手紙を書くという癖を、著者も同様に行っているといったことから。お二人に、直接の面識はないようだけれど。 共感したのは、「不思議な話は面白い。しかし私は、どこかで「現実」と緊張した対峙のある話に魅かれる」という部分。面白いだけでは物足りず、その話の背景や根っこがしっかりしたものを読みたいと、ここ最近思うようになっているので。 終章の「遊びと夢の峠で」では、敗戦後の日本は戦前の日本を拒否することで自己形成をして来ていて、それは今もたいして違わないと書いている。 拒否の時間が長すぎて、自己形成も曖昧になってしまった。そこからの転換には、災難や災害、戦争での連続性の断絶が必要ではないかと極論を承知で述べている。 この文が書かれた後、東日本大震災があったのだけれど、著者の言う転換が行われたかというと首を傾げてしまう。そして今、コロナで否応なく変わらざるを得ない位置にいる気がするけれど、どうなるか。

Posted by ブクログ

2019/11/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 山田太一 著「誰かへの手紙のように」、2002.9発行、エッセイ集です。時代の転換期は、自分を全否定しなければならない事態に直面する。わかる気がいたします! 木下恵介監督の作品、私も大好きです。「二十四の瞳」(昭29)、「野菊の如き君なりき」(昭30)、「喜びも悲しみも幾年月」(昭32)など。抒情的な作品ですね。昭和22年の4月に現在の学制(6・3・3・4制、男女共学)になったのですね。以前は、男女席を同じにせず。だから「野菊の如き君なりき」のような世界になるのですね・・・。  三浦哲郎さんは、新しい仕事に取り掛かる前、決まってすることがあり、それは親しい人に手紙か葉書を書くことだったそうです。そうすると、いつの間にか固さがほぐれて素直な自分に帰っていると。いい話を聞きました。山田太一「誰かへの手紙のように」、2002.9発行。あとがきで、このタイトルのいわれに触れていらっしゃいます。  山田太一さん、向田邦子さん、倉本聰さんとで3大脚本家とか。1934.6.6~2023.11.29、享年89。ご冥福をお祈りします。小説「岸辺のアルバム」「丘の上の向日葵」「君を見上げて」、エッセイ「誰かへの手紙のように」「月日の残像」「夕暮れの時間」などを読了しています。追悼・再読しました。著者の10歳ほど年長だと学徒出陣、神風特攻隊の世代。早稲田の同級生で友人が寺山修司。絶えず空腹だった。どんな味だって食べられるだけで何と有難いことか。テレビで大食い競争などの番組が始まるといたたまれない。

Posted by ブクログ

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