子どものためのアニマルセラピー

ボリス・メイヤー・レビンソン(著者), 松田和義(訳者), 東豊(訳者), G.P.マロン, 川原隆造

• 販売会社／発売会社: 日本評論社
• 発売年月日: 2002/08/10
• JAN: 9784535561892

商品レビュー

2005/04/24

Boris.M.Levinson(1907-1984)は動物がセラピストと患者の関係をより一層発展させることを初めて紹介し、実践した人です。1969年に出版され長い間絶版になっていたのですが「第二版」として刊行されました。

この本では古くから人間と動物がどうあってきたかという歴史的背景から入ります。動物は、時に宗教的崇拝の対象であったり、生贄であったり、家族のように一緒に暮らしていたり、法で裁くことができる生物などとして人間と共にありました。

セラピストと子供、その間にペットが介在することで子供もセラピストへの警戒心を解き、子供が動物にどう接するかを観察することでセラピストは多くのことを知ることが出来ると説いています。情緒障害・身体的疾患・身体的障害をもった子供（心に傷を負った子供、内向的な子供）が動物（ペット）と生活をすることで、ペットを可愛がり撫でようとする行為などで体を自発的に器用に動かすようになったり、前向きになったり、外界へ感心を向けるようにるきっかけになり、ペットを通して心も成長していく実話などが書かれています。もちろんペットを飼ったから全て良い方向へ向かう魔法の水ではなく、その子供にあったペットを選び親がペットの飼育やどのように接したら良いかなど親の協力、指導が不可欠です。ペットが飼主の不注意で死んでしまった時に子供は深い傷を負うことになることも忘れないでください。精神科医、身体的・精神的問題を患った子供を持つ親御さんにオススメです。ペットが生活にどのような効果をもたらしているかを知る一冊です。

2004/10/09

少々内容は古いということですが、アニマルセラピーの権威でもあるレビンソン
氏の著書です。動物が子供にとってどんな影響があるのか、具体的な
テクニックと共にアニマルセラピーを紹介しています。