アリゾナ無宿

逢坂剛(著者)

• 販売会社／発売会社: 新潮社/
• 発売年月日: 2002/04/20
• JAN: 9784103649045

商品レビュー

2024/05/16

逢坂剛が西部劇に挑戦。
もうすぐ17歳になる天涯孤独な少女を軸に、バウンティハンター(賞金稼ぎ)と記憶喪失で居合斬りの達人の3人の珍道中。文章力のある実力派作家なので面白く無いわけがない。とても読みやすい良質なエンタメ小説。

2010/05/22

7月27日 ～　7月28 日

西部劇狂の著者の初西部劇小説ということで、「北辰残党伝」（佐々木譲　著）のようなハードボイルドな話と思っていたので、賞金稼ぎ、謎の東洋人、ジャジャ馬（？）娘の道中物（ジェニファーの成長物語でもあると思う）とは意外だったが、岡坂神策シリーズからシニカルさを抜いた人情話に仕上がっている。（世話物の時代小説も大丈夫だ）
　今後はジェニファーの成長（「海狼伝」「海王伝」のような）と著者ご自慢のガンプレイの描写で、ハードな展開になることを期待する。（シリーズ化するよな）

※往年の西部劇ファンから見ると王道を行く小説のようだ。→書評参照

2009/08/05

久しぶりに読んだ一般向けエンタメ。
面白かった！
ハゲタカの原作者で、大の西部劇好きということで、もっとイカツイ小説を想像していたけれど、意外とライト。
女の子が主人公だったり、刀を持った謎の日本人が出てきたり、わりとラノベ風。
物語はかなり「ストーリー」性あって、痛快で面白い。
賞金稼ぎって楽しい。
池波正太郎や山本周五郎、藤沢周平などに通ずるものが。
ストーリー小説ってなんて楽しいんだ。
こんなの書きたいよ。