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ドイツ軍の兵器比較研究 陸海空先端ウェポンの功罪 光人社NF文庫
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ドイツ軍の兵器比較研究 陸海空先端ウェポンの功罪 光人社NF文庫

三野正洋(著者)

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ドイツ軍の兵器比較研究 陸海空先端ウェポンの功罪 光人社NF文庫

754

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光人社/
発売年月日 2001/11/16
JAN 9784769823261

ドイツ軍の兵器比較研究

¥754

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2013/05/29

読了は10年前。本の帯には「戦略なき技術大国の迷走」と書いてある。 筆者は第二次世界大戦時のドイツ軍主力兵器について、純粋に技術製品の性能と兵器としての有効性の観点で論じたとのこと。結論的にいえば、ドイツ兵器は技術製品としての性能を重視し、有効性の分析については極端に希薄だったと...

読了は10年前。本の帯には「戦略なき技術大国の迷走」と書いてある。 筆者は第二次世界大戦時のドイツ軍主力兵器について、純粋に技術製品の性能と兵器としての有効性の観点で論じたとのこと。結論的にいえば、ドイツ兵器は技術製品としての性能を重視し、有効性の分析については極端に希薄だったという。本書ではその具体事例について、海軍、空軍、陸軍、報復兵器などの章立てにて包括的に分析している。 海軍では有名なUボードが活躍したものの、戦艦ビスマルク、巡洋戦艦シャルンホルスト、グナイゼナウの「仲良しコンビ」以外は目立った活躍がなく、むしろ逼塞状態であったといってよい。それら個艦性能は優れていたが、主力艦以外の補助艦艇や航空母艦を組織化し運用できなかったことが大きな要因と思われる。 ルフトバッフェ(ドイツ空軍)ではメッサーシュミットBf109やフォッケウルフFw190などの主力戦闘機は、その時点での水準を満たす戦闘機であったが特に突出した性能ではないという。大戦初期のバトル・オブ・ブリテンではドイツ戦闘機特有の航続距離の無さや、4発爆撃機を開発できなかったことにより、イギリスを航空戦力にて戦略的に屈服させることができなかった。(ロイヤル・ネイビーにも敵わなかっただろう)大戦後期のメッサーシュミットMe262も画期的な戦闘機であったが、数量面やヒトラーによる戦闘爆撃機化指令などにより戦略的にはちぐはぐな対応だったといえる。 そして陸軍の戦闘車両についても、有名なバンターやティーガーは性能としては優れているが、結局、MBTという観点からするとワークホースといわれたⅣ号戦車となってしまい、大戦最優秀戦車といわれるソ連のT34シリーズに大きく出遅れることになってしまったといえる。余談ですが、個人的にはⅢ号突撃砲やⅡ号戦車、Ⅲ号戦車の初期型なんかがいいんですけどね。(笑) 全体として、ジェット戦闘機や突撃銃、V2ロケットなど今日にも引き継がれているほどの画期的な兵器を輩出しそれなりに運用したにもかかわらず、戦略的に活かしきれず、逆に大型爆撃機を保有できない、重量戦車を開発していながらディーゼルエンジンを製造できない、航空母艦を保有できない、レーダー技術でも遅れをとるなど戦略面でのアンバランスさが大きな敗因の要素となったとしている。

Posted by ブクログ

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