LTCM伝説 怪物ヘッジファンドの栄光と挫折

ニコラスダンバー(著者), 寺沢芳男(訳者)

• 販売会社／発売会社: 東洋経済新報社/
• 発売年月日: 2001/03/02
• JAN: 9784492652763

商品レビュー

2017/01/05

2001年刊行。将来のオプション取引におけるリスク計算における画期的な理論とその提唱者とを引っ提げ、ウォール街へ彗星の如く参入してきたLong-Term Capital Management。この衰亡の経緯とその影響とを克明に描くドキュメント。オプション理論や確率理論がいかに現実の前に無力かがよく判る。

2012/08/19

ようやく読み終わった。
この本ほど読むの時間がかかった本はない。

とても興味のあるLTCMについて書かれた一冊ということで
読み始めたが、登場人物の多さや内容の複雑さが半端なかった。
細切れ時間にしか読めなかったことも大きい。

ただ、「藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義」を
読んでいることで若干ながら理解のできる部分があって良かった。

出てくるお金の桁が雲の上のような話ばかりで
まったく現実味はないが、そこに生きる人間模様は
非常に面白かった。

この本を読むときはある程度の金融知識があるといいと思う。

2012/03/06

LTCMはかつて存在した空飛ぶ島、現代の奇跡そのものだったらしい。
経済の勉強をしているとＬＴＣＭはかなりの頻度で登場する。
とりわけ金融の参考書には必ずと言っていいほど出てくる印象がある。
そういうわけだから金融を勉強する身としてはしっかりとＬＴＣＭについて知っておく必要があると思い読んだ。
万物は生まれたときから崩壊に向かうが現代の奇跡と言われたＬＴＣＭについてもその例外ではなかった。そしてその崩壊していく様はまさにスウィフトのラピュタそのものだと思った。
とにかく文章が面白く飽きないので金融に興味の無い人でも一読の価値在りだと思う。