- 新品
- 書籍
- 書籍
ナショナリズム 思考のフロンティア
1,760円
獲得ポイント16P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店/ |
発売年月日 | 2001/10/26 |
JAN | 9784000264365 |
- 書籍
- 書籍
ナショナリズム
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
ナショナリズム
¥1,760
在庫なし
商品レビュー
3
3件のお客様レビュー
「国体」をめぐって展開されてきたさまざまな言説が置かれている、ミクロな権力構造の磁場を解明している本です。 著者はまず、近代において成立したナショナリズムが、国民国家という「作為性」と郷土に代表される「自然性」を接合することによって生じたものだと論じています。とりわけ日本の近代...
「国体」をめぐって展開されてきたさまざまな言説が置かれている、ミクロな権力構造の磁場を解明している本です。 著者はまず、近代において成立したナショナリズムが、国民国家という「作為性」と郷土に代表される「自然性」を接合することによって生じたものだと論じています。とりわけ日本の近代においては、伊藤博文がこうしたナショナリズムの性格を自覚し、近代日本の枠組みをかたちづくったと著者はいいます。また、こうした二重の性格をもつナショナリズムを取り巻く言説に著者の考察はおよんでおり、本居宣長の「漢意」の排斥や、リービ英雄の日本に対するアンビバレンツがとりあげられています。 つづいて著者は、橋川文三の国体論を参照しながら、戦前から戦後にかけて「国体」はその意味が空疎であったがために、さまざまな変容を経て維持されてきたことを明らかにします。とくに敗戦後は、象徴天皇を中核に置く「国体」が、アメリカとの「合作」によって形成されたことに著者は注意を向け、和辻哲郎や南原繁、江藤淳、丸山眞男らがこれに対してどのような態度をとっていたのかということを、批判的に検討しています。 「ナショナリズム」というタイトルをもつ本としては、あまりにも特殊なテーマに議論が絞られていることが気になりますが、国体をめぐる言説史に関心のある読者にとっては興味深い内容が論じられているといってよいのではないかと思います。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ナショナリズム、この奇怪な現象ほど両義性にみちたものはない。それは、憧憬と鼓舞の感情を呼び起こすかと思えば、嫌悪と痛罵の感情ともつながっているからである。pはじめに iii 「想像された共同体」としてのネーションへの同一化は、ある意味でグローバル化の加速度的な「液状化」に対する神経症的な反応と言えないことはない。p2 【ネーションの二重性】p11 二重性とは、ネーションが、一方では自生的な共同体としてあらわれ、他方では作為的な抽象的統一体とみなされることを意味する。
Posted by
[ 内容 ] ナショナリズム―この奇怪なる現象の本質とはなにか。 われわれを魅惑するその不可思議な力は、どこに宿るのだろうか。 近代日本における、この観念の思想史的な系譜と変遷を「国体」ナショナリズムという視座から明らかにし、現在のグローバル化がもたらす地政学的な変容のただ中にお...
[ 内容 ] ナショナリズム―この奇怪なる現象の本質とはなにか。 われわれを魅惑するその不可思議な力は、どこに宿るのだろうか。 近代日本における、この観念の思想史的な系譜と変遷を「国体」ナショナリズムという視座から明らかにし、現在のグローバル化がもたらす地政学的な変容のただ中において、新たなる秩序構想にむけたナショナリズムの脱構築がもたらす可能性について考える。 [ 目次 ] 1 ナショナリズムの近代 2 「国体」ナショナリズムの思想とその変容(基本的な視座;「国体」思想のアルケオロジー;「国体」の近代;「国体」の弁証法;戦後「国体」のパラドクス) 3 基本文献案内 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
Posted by