商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社/ |
発売年月日 | 2001/10/25 |
JAN | 9784121500212 |
- 書籍
- 新書
論争・東大崩壊
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論争・東大崩壊
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3件のお客様レビュー
「東大王」というクイズ番組があり、結構人気があるらしい。見たことはないがだいたいの想像はつく。本書に「東大王」を予見する記述がある。約20年前に出版された本で、中身は80~90年代の雑誌や書籍等の寄せ集めで情報として古い部分もあるのだが、20名程度の論者が東大について語っているも...
「東大王」というクイズ番組があり、結構人気があるらしい。見たことはないがだいたいの想像はつく。本書に「東大王」を予見する記述がある。約20年前に出版された本で、中身は80~90年代の雑誌や書籍等の寄せ集めで情報として古い部分もあるのだが、20名程度の論者が東大について語っているものであり「論争」しているわけではない。内容も対談・エッセイ・データ分析等々多種多少で、東大の学力低下に関する記述が多いものの、単に現状分析しているだけのものもあり「崩壊」という題名はあまり適切ではない。 この中で田中康夫・泉麻人が、「理想系はバカっぽい利口な人」「東大の名はあまりにも一般化してしまったため、<一般大衆のオモチャ的存在>になりつつある」といった記述があり、「東大王」はまさにそれを体現しているのではないかとも思える。90年代は東大の教科書?でもある『知の技法』がベストセラーになり、その事に関する話題も多いのだが、「出版界は快感原則で動いている」「東大は遊戯的な技法で消費された」との記述もある。今思えばこの頃の懸念などかわいいものである。その後、書籍の題名が『東大(生)の~~~』とついた本が出版されている事例は枚挙にいとまがないし、自分も読んでしまうのは否定できない(だからこの本を読んでいるわけだが・・・)。 その最終形として「TV界の快感原則」により「東大王」が製作されていると考えるのは穿った見方であろうか。
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2001年刊行。学力低下は東大生にまで及んでいるのか、大学院改革の進展は、「一応東大です」と答える東大生の心性は、外から見たら羨望か揶揄か?、など広く東京大学の学生の有りようを解説し、アンケート結果も分析されている。なお、京大が予算規模等や学生数などの点で、東大の3分の2とされている点につき、東大と同じ土俵で競い合える大学があった方がよいとの点から、東大の規模を京大並みに縮小するか、京大の規模を東大並みに引き上げるかとの提言があった。なかなか興味深い提言であったと思う。
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東大生の学力低下論に関する論文集。この話題と言うと、恐らく2004年の立花隆「東大生はバカになったか」が最も有名で、本書がまとめられたのもだいたいその時期ではあるが、本書における論文の収録年代は意外と広く、中には80年代のものもあった。その頃から「東大生の変化」が論じられているの...
東大生の学力低下論に関する論文集。この話題と言うと、恐らく2004年の立花隆「東大生はバカになったか」が最も有名で、本書がまとめられたのもだいたいその時期ではあるが、本書における論文の収録年代は意外と広く、中には80年代のものもあった。その頃から「東大生の変化」が論じられているのだとすると、「大学の大衆化」という問題も随分と息の長い話なのだなぁと感じた。
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