商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社/ |
発売年月日 | 2001/11/20 |
JAN | 9784309014371 |
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商品レビュー
3.2
307件のお客様レビュー
最近読むことが増えている綿矢りささんのデビュー作。 月並みな言葉選びしかできないのが残念だけど、表現力が本当に豊か。 例えば P. 12 私の中で不意に目覚めたずるい完璧主義が、塵一つない完璧な、シャープに四角い部屋をいたずらに欲しがる。 とか、 P. 14 マンションの中にい...
最近読むことが増えている綿矢りささんのデビュー作。 月並みな言葉選びしかできないのが残念だけど、表現力が本当に豊か。 例えば P. 12 私の中で不意に目覚めたずるい完璧主義が、塵一つない完璧な、シャープに四角い部屋をいたずらに欲しがる。 とか、 P. 14 マンションの中にいた時は健やかに息づいていた物も、ポリ袋に包まれてここに落とされた途端、光を失い音楽を失い、淋しく死ぬ。 など。 新鋭の表現力のある作家の登竜門である芥川賞の受賞は納得。 一方で、ストーリー性に面白みを感じられるかといわれれば、はっきりとうなずけるかは個人的に微妙で、最近の綿矢さんの作品の歳を重ねて人としての厚みがわかる文章や物語がやっぱり良いと思ってしまうかもしれない。 年齢を理由に評価することは個人的に好きではないけど、ひとりの作家として当時の綿矢さんの力量を見せつけられたな、と素直に思うことができた。 それよりも、17歳で受賞しこの本で注目を浴びて大丈夫だったのかな、とそっちのほうが気になってしまった。 (小学生とチャットレディをしたり、性的な言葉もかなり出てくるので)
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※このレビューにはネタバレを含みます
この作品を、高校3年生が書いたということに、色んな意味で驚き。想像だけでこんなに書けると思えない(笑)色々迷走しながら、最終的には、現実世界で頑張ってみよう、というラスト、個人的にはこういうちゃんとオチがある話が好き。面白い作品だった。星ひとつ減らしたのは、フィクションにしたってこんな小6いないだろ!と、違和感がありすぎたため。
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図書館借り出し 今になって初めての綿矢りさ。 いやーすごい。この歳でこれを書けたのか。 年が近くて、同じような年代を過ごしたからか共感が多くてめちゃくちゃ読みやすかった。文章がかわいいなぁ。
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