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初期文明の比較考古学
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初期文明の比較考古学

ブルース・G.トリッガー(著者), 川西宏幸(訳者)

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初期文明の比較考古学

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 同成社/
発売年月日 2001/08/10
JAN 9784886212276

初期文明の比較考古学

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2026/07/21

 中学や高校の歴史教育で扱われる「世界4大文明」は、私たちにとって身近な古代世界であり、人によっては日本の先史・古代史よりも豊かな想像力をかきたてられる存在かもしれない。学校では「大河の流域」や「農耕」といったキーワードと共に習うが、これは初期文明の普遍的な規則性だとは限らない。...

 中学や高校の歴史教育で扱われる「世界4大文明」は、私たちにとって身近な古代世界であり、人によっては日本の先史・古代史よりも豊かな想像力をかきたてられる存在かもしれない。学校では「大河の流域」や「農耕」といったキーワードと共に習うが、これは初期文明の普遍的な規則性だとは限らない。河川付近での大規模な灌漑は、文明形成の唯一の原因ではないばかりか、むしろ文明の進展によって生み出されたものである点には注意される。著者は、初期文明のあり方には多様な選択肢があったと自覚すべきだと説く。著者は欧米考古学における優れた理論家であると同時に比較研究でも著名であり、本書では4大文明を超えた7つの初期文明世界を扱っている。これらを比較した結果、それぞれの文明が生態学的な制限を受けながらも、経済や社会政治システムを異にしている一方で、驚くほど類似した宗教的・基本的な認識体系を持っていることを指摘した。これは著者自身が言う通り、従来の唯物論的な信条を揺るがすものだ。マルクス的にいうと、人間の認知に関わる上部構造としての「宗教」が、複数の初期文明で似通っている点は非常に興味深い。読者はこうした著者の主張に加え、欧米考古学の理論的な側面も体感できる。本書の序盤では著者の理論的立場が明示されており、従来の理論を批判しつつ、独自の文化進化論と比較研究の重要性が主張される。最終的にいくつかの初期文明の共通性と差異が抽出されるが、これは訳者が「共通性のみを強調するプロセス考古学とも、個別性を重んじるポストプロセス考古学とも距離を置き、当時の人々の目線になるべく近い立場から比較を試みている」と評する通りである。難解な部分も多く、浅い理解しかできなかったが、具体的な実例も豊富に挙げられており、最後まで興味深く読み進めることができた。

Posted by ブクログ

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