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ジェンダーセンシティブからジェンダーフリーへ ジェンダーに敏感な体験学習
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ジェンダーに敏感な学習を考える会/すずさわ書店 |
発売年月日 | 2001/05/25 |
JAN | 9784795401655 |
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ジェンダーセンシティブからジェンダーフリーへ
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総合的な学習は「生きる力」をはぐくむのでしょうけど、人間が生きていくには性の問題を欠かすわけにはいきませんよね。そうすると性の問題も総合的な学習の柱になるものじゃないかしら。 ところで、性教育を人権教育として捉え子どもたちに語るとき、私たちはやさしさとか思いやりなんかでごまか...
総合的な学習は「生きる力」をはぐくむのでしょうけど、人間が生きていくには性の問題を欠かすわけにはいきませんよね。そうすると性の問題も総合的な学習の柱になるものじゃないかしら。 ところで、性教育を人権教育として捉え子どもたちに語るとき、私たちはやさしさとか思いやりなんかでごまかして来たのではないでしょうか。その前提には女と男という二つの性の関係のみが私たちの頭の中にあったんじゃないかな。かよわい女と強い男、受容的な女と攻撃的な男、そんな図式の中で性を考え、そんな図式の上で男女平等を語ってきたのではないでしょうか。そんな疑問をちょこちょこ感じてはいたのだけれど女と男を無理矢理わけて考えてきたことじたいがまちがっていたのかもしれないんですね。そんな女と男の色分けをジェンダーっていうことは知ってるよね。そのジェンダーについて鈍感だとどうしても口先だけの性教育だとか男女平等教育とかいうところになっちゃうみたいなのね。 そしたら総合的な学習で扱うにしてもどうやっていいか困っちゃうなって思ってたら、いい本を見つけちゃった。ジェンダーを考えるにはまずはジェンダーに敏感になることですね。そうしたら文字通りジェンダーに敏感な学習を考える会というのがあって、「総合的な学習に生かせるジェンダーに敏感な体験学習」とやらいうのをやっているのだそうです。それで、この「考える会」のメンバーが知恵と経験をあわせて編み出した「現場で活用できる体験学習・参加学習のプログラムの事例を集積」したのが本書なんです。 ジェンダーという言葉はかなり知られるようになったし、私も知っているつもりだったんですけど、それは単に女性差別を説明するための用語みたいに理解してたみたい。そんな感じでこの本を手にしたら「エ~!」ってゆーか、かなり目からウロコでした。だってよく私たちが使うジェンダーフリーって言葉、何語かと思ったら日本でできた和製英語なんだって。つまり定義自体があいまいなのね。だからいろいろな意味が含まれていて「そもそも「ジェンダーフリー」とは「男女平等に」扱うことか、それとも「男女関係なく」扱うことか?「ジェンダーフリー」と「セックス」や「セクシュアリティ」の「フリー」とは関係があるのかないのか?わかっているようでわかっていない」(118頁)というようにけっこう複雑なんだって。 それに私たちってジェンダーをどうこう考えるときに女か男かしか考えていないみたいけど、TSとTG(何だろうかねぇ)に異性愛と同性愛を加えると性をめぐる人間関係そのものが複雑になってしまうんだね。そんなのを全部切り捨てていたことを考えれば重大な人権問題を見逃していたのかもしんない。そんなことに気づくだけで目からウロコがいっぱいなのかな。 そんな理論的背景があるから載っているワークショップや実践例なんかもすっごくおもしろいよ。目からウロコがいっぱい入っているね。 ★★★★ あんたも目のウロコ剥がしてみない?ホントの自尊感情もジェンダーと関わっているんだって。人権教育の根っこがひとつここにあるかもネ。
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