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清水義範(著者)

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スタア

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 幻冬舎/
発売年月日 2001/06/10
JAN 9784344000902

スタア

¥1,650

商品レビュー

3.6

5件のお客様レビュー

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2012/09/16

芸能界ってこんな感じなのだろうか? 自分を売り出すためには、人を蹴落としてでものし上がらないとね〜。それに勝ってこそこの世界で生き残れるのかもしれない。

Posted by ブクログ

2010/07/02

華やかな芸能界の裏にある不安や嫉妬 スターであるがゆえの快感など。 中堅タレントの主人公をベースにして 物語は淡々と進んでいく。 最後の急展開する部分がとてもよかったです。

Posted by ブクログ

2008/08/20

 ぼくは清水義範が大好きで,文庫になったものはすべて読んでいます。数冊はまだかな。  さてと  イラストや物まねって,本物以上に似ているって感じることがありますね。  本当は,写真の方がそのものなのに,イラストになった方がよく分かる。デフォルメされた似顔絵って,おもしろいし...

 ぼくは清水義範が大好きで,文庫になったものはすべて読んでいます。数冊はまだかな。  さてと  イラストや物まねって,本物以上に似ているって感じることがありますね。  本当は,写真の方がそのものなのに,イラストになった方がよく分かる。デフォルメされた似顔絵って,おもしろいし,その人の特徴がよく分かるので,写真より似ているって思ってしまいます。  また,コロッケさんの物まね。本当はあんなにではないのですが,笑ってしまうし,これも本物以上によく似ているって思ってしまう。  そのもの,その人の特徴をきちんととらえて,そしてそれだけを抽出し,おおげさに描くからなのでしょう。  さて,清水義範さんの小説にも,本物以上によく分かるものがあります。いま思い出すのは,「ビビンバ」。  ビビンバを食べながらの何気ない会話。解説にあったと思うのですが,あれを実際にある場面を記録してそのまま文字にしてもおもしろくない。それを清水さんが文字にすると,そうそうこういう会話って実際にありそう,と思ってしまいます。  この「スタア」  主人公はバラドル(バラエティアイドルをそう呼ぶというのはこの小説で初めて知りました)の高杉今日子さん。とても好ましい方です。その今日子さんのバラドルとしての浮き沈み,ちょっとした事件などが描かれています。  これを読んで,芸能界ってこうなんだろうなあ,と思ってしまいます。たぶん,本物を見るよりよく分かるような気がするのです。  バラドルの心理,マスコミのひどさ,バラドルの扱われ方。  その中の一カ所を転載します。 そして,自分の冷たさにちょっと驚いた。チャンスがめぐってきて張りきっている若い恋人の意欲的な様子に、なぜか乗りきれない自分がいるのだ。よかったね、頑張ってね、と口では言いながら、本当は、ひとのチャンスなんてどうでもいい気がしている。 頭がボーッとのぼせてくるような気がして、今日子はリモコンで暖房をオフにした。 私は嫉妬しているんだろうか、という思いが突然わきおこって、息がつまるような気分になる。 年下で、格下の恋人に仕事上のチャンスがまわってきたことが、生理的に面白くないのかもしれない。  (中略)  それとは違う、と今日子は思う。恋愛感情とは関係のないところで、私は嫉妬している。 それはタレントの嫉妬だ。 この業界にいると、自分以外の誰かが注目を浴びることのすべてが気に入らないのだ。自分よりずっと格下の新人が、ほんのちょっとの賞賛を受けるのも面白くないのだ。すべての賞賛は私のためにとってあるべきだ、という、非現実的な望みを持っているのがタレントだ。自分以外の人間が評価されるのはむしょうに面白くない。  (中略)  自分を罰するように、今日子は体を冷気にさらし続けた。そのまま宅配のクール便になってしまいたいような気がしていた。 なぜ自分を罰したいのか。ひとの好運を喜べない自分に腹が立つからだ。あらゆる評価を独り占めにしたがっている自分のあさましさが恥ずかしかった。 それってすごい醜いことだ、と思う。自分だけが選ばれた人間であるかのようにもてはやされたくて、ひとの心を感じ取ることができないなんて、最低だ。 でも、そんな最低の人間ばっかり。私もそんな中のー人で、いつだって評価のことばかりを気にしている。

Posted by ブクログ

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