商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 角川書店 |
| 発売年月日 | 2001/09/20 |
| JAN | 9784041501061 |
- 書籍
- 文庫
定本 言語にとって美とはなにか(1)
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定本 言語にとって美とはなにか(1)
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商品レビュー
4.1
13件のお客様レビュー
この人の「共同幻想論」は昔読んだ。「言語にとって美とはなにか」というこの本もたぶんタイトルは何度も見たことがあるはずだ。しかし、今まで買ってもいなかったのは、この人の本の難しさを知っていたからだろう。今回これを読むことになったのは、古本屋に何か読む本を買おうとして入り、絶対何か...
この人の「共同幻想論」は昔読んだ。「言語にとって美とはなにか」というこの本もたぶんタイトルは何度も見たことがあるはずだ。しかし、今まで買ってもいなかったのは、この人の本の難しさを知っていたからだろう。今回これを読むことになったのは、古本屋に何か読む本を買おうとして入り、絶対何かは買って帰ると思って本を探したが、結局この本しか買う気にならなかったという事情による。しかも、この本は「Ⅰ」と「Ⅱ」に分かれており、その古本屋は揃いでしか売らないような値付けがされてあったので、「Ⅰ」「Ⅱ」とも買うことになった。 やはり難しい。何を言っているのかわからないのだ。すべてがわからないというのでもないのだが、かなりの部分がわからない。それでも読み進めていると、微かに仄白くわかったような感じになることもある。何しろ、言語とは何かという言語学の問いとも言えるところから始まる。わかりにくい言葉も山のように出てくる。「表出」という言葉が全体のキーワードであることは何となくわかってくる。今、「文庫版まえがき」を読み返すと、「表現された言葉は指示表出と自己表出の織物だ」と書いてある。「Ⅰ」を通読し終えた今、ようやくその言葉が少し意味があるように思えてくる。 引用は膨大だ。日本の近代以降の小説だけでなく、万葉集の歌なども多くまな板の上にのせられている。マルクス、フロイトなども登場する。「登場する」と書いたのは、それらの人の名前が登場する文脈を正確に理解できていないからだ。何度も読み返したり、引用されている小説を読んだりするのも面白いだろうなと思いつつ、人生にそんな暇があるだろうかとも一瞬思ってしまう。
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自己表出と指示表出という見方は面白い。ただ、後半いろんな例を挙げて、それぞれの配分がどうかというようなことを言っているのだが、全然ピンとこない。。
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扱いに困る本です(褒めてない)。 扱いに困るのは言語表現を「指示表出」「自己表出」の二軸により分析しようとする、この抽象化のモデルがあまりにも胡乱で無理があり、傾向としては漱石『文学論』やセジウィック『男同士の絆』、サイード『オリエンタリズム』みたいに、かなり無理のある見込みなさ...
扱いに困る本です(褒めてない)。 扱いに困るのは言語表現を「指示表出」「自己表出」の二軸により分析しようとする、この抽象化のモデルがあまりにも胡乱で無理があり、傾向としては漱石『文学論』やセジウィック『男同士の絆』、サイード『オリエンタリズム』みたいに、かなり無理のある見込みなさそうな抽象化にそれと整合的なパターンだけ、あるいはそれと整合的に恣意的に解釈して適当にパッチワークしてでっち上げた分析という印象が極めて強いです。 ただ吉本さんは詩人として、趣味人としてはそれなりに見識と批評眼はある人で、本著も文章読本的なものとして眺める分には面白いです。
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